なぜか、2つの記事にまたがってしまった・・・
確かにプレカン記事も長いけど、ちょっと、考えてたことを書き始めたせいもあります。











::: Day 3 :::


Daisuke TAKAHASHI 高橋大輔主将 (JPN) ISU World Team Trophy Champions

- WTTを終えて キャプテンとしての総括

ちゃんとリーダーの役割を果たせたのかどうかちょっと定かではないんですけれども、キャプテンというポジションで自分の演技や他の選手の演技を追っていましたが、ホントにまったく、チームの順位がどうなるか読めなかったので、そういった中での戦いはすごく自分にとって楽しい気分でした。


Charlie WHITE チャーリー・ホワイト主将 (USA) ISU World Team Trophy silver medalists

- WTTを終えて キャプテンとしての総括

チームアメリカは2位に終わってしまいましたが、2回目の優勝を目指してがんばりました。今大会は、全選手、すっごくがんばったと思います!それぞれ奮闘していましたし、らしさも出ていました。今大会は難しい局面でしたが、その中で皆根性を決めて、カテゴリーの垣根を越えて、互いを励ましながら支え合っていたと思います。そこに大きな意味があります。僕らは、本当に、チームワークを活かしていたと思います。皆を応援して、滑っているスケーターも笑顔で。それはすばらしい体験で、そういった面ですごく楽しめました。
前向きに!僕らはもう来季に向かっておりますが、日本チームの皆さんに敬意を表明いたします。今大会の皆さん、最高でした!ホームのプレッシャーの中、皆が力を合わせていてすごく感動しました。なかなかお目にかかれないような場面に立ち会えて、本当にすばらしい気分です。優勝おめでとうございます!


Scott MOIR スコット・モイア主将 (CAN) ISU World Team Trophy bronze medalists


- WTTを終えて キャプテンとしての総括

チームカナダとしては、すこし好不調の波がある一週間でした。トップ選手達は、合格、みたいな演技で、若手の選手達は素晴らしい演技をしました。とても良かったと思います。その若手の活躍がチームへの刺激となって、3位となる原動力にもなりました。初日の段階では、果たして表彰台に上れるのかな、という感じでした。アメリカと日本の優勝争いになるんだろうな、と見ていましたので、最終日に3位に滑り込もう、という形で模索していました。ペアと女子がすばらしかったので、ここまで戦えたと思います。
他の選手達が、チームのためにすばらしい演技を披露して、来季に向かって手応えを掴む姿を目にする、というのはとてもよいことだと思います。そのように選手同士が刺激をし合って、大会は盛り上がって行きます。
2009年のWTTにも僕は出ていましたが、WTTは、オリンピックのチーム戦とは大分様子が違うと思います。オリンピックでは、アメリカと日本に追いついて、対等に戦えるように出来れば、と思っています。けれども、アメリカ・日本に追随するには準備が必要です。



- カナダの得点源は、アイスダンス(ヴァーチュー・モイア組)と男子(パトリック・チャン選手)の得点、と見ていましたが、そうは成らず、ペアと女子の得点がこの3位という結果につながりましたね。


正直、ペアと女子が終わって最終順位を目にした時にはすこし驚いていました。初日は結構得点を稼いだ、と思っていて、そういう風に、自分達は得点を積み重ねて行って、そんなに失うということはなかったので、このような結果になったと思います。それが得点制だと思います。今日、ペアと女子がすごくがんばってくれたおかげで表彰台にも上ることが出来て、皆驚いています。ただ、昨日と初日に関しては、すこし運がなかったな、と。




- オリンピックのチーム戦とはもちろん状況が違うと思いますが、今大会を経て、オリンピックのチーム戦での戦略や戦い方が見えましたでしょうか?


モイア: ⋯「皆がクリーンに滑ること」でしょうか? (会場 笑)


高橋: ごもっともだと思うんですけど。(笑) 個々の能力を上げて行くことが一番有力な戦略になるんじゃないかな、という風に思いますね。でも、チーム戦というのが、どういう試合の持って行き方になるのか、今はまだ全く想像できないので、どうなるか分からないですけど、実際やってみて、自分が滑ってる時に「ひとりじゃないな」ということを感じられました。そういった面で、チーム戦をもしやるとなった時には、心強く、あんまりプレッシャーを感じずに出来るんではないかな、と思います。


ホワイト: オリンピックでは、試合としては全く違う様相になるのではないでしょうか。応援席で他の国の選手の演技にも喝采を送る、というのもイメージしにくいですし、「オリンピック」ということで、自分の国の選手の演技に集中するのではないでしょうか。⋯良いような悪いような⋯でも、今大会のように楽しいことには変わりありませんね!(笑) ただ、自分達の演技に備えて力を蓄えておきたい、ということもありますし⋯ 同時に、チームとして団結する、ということも踏まえないといけません。通常は自分自身の演技に使う力を、部分的にチームメイトの応援に回す、という。一心同体で戦う、と。それは、通常の試合とは多いに異なる面で、このWTTでまさに学んでいるところです。チームの皆を応援すればするほど、「皆のためならなんだって出来る!」という気持ちになり、自分の力を出し切れると思います。そうしてまた、皆が、その気持ちに同じように応えてくれるのではないでしょうか。


モイア: とにかく皆クリーンに滑らないと、ですね。それは至難の業なんですけれども。今大会はいい勉強になりました。ファンの皆さんには、チーム戦はすごくおもしろいと思います。やる僕らも、それを踏まえて臨みたいです。今大会、チームカナダが下位の方から追い上げて、最後の最後で3位になって、やった!と思いました!日本が独走と思いきや、残念ながら実力を発揮できなかった日本人選手も出て、そこへアメリカが最後に詰めて行って。チーム戦の勝負の機微というものは繊細だな、ということが分かりました。同時に、出来る限り得点を稼ぐ、ということの重要性も学びました。カテゴリー内でひとつでも順位を下げてしまうと、得点では大きな差となります。特に、メダル争いをしているチーム同士の選手の戦いにおいては、そう言えます。


 




 




このインタビューはスポナビで読んだ記憶があります。


団体戦の戦い方。


各カテゴリーでクリーンな演技をする。


もともとは個々でがんばるスポーツですから、サッカーやバレーとは違います。
ですから、これは、根本的にそうあるべきでしょうね。
大ちゃんも「ごもっとも」と(笑)

では、個々が力を発揮してクリーンな演技をできるようにするためには?

もちろん個々の練習が大事なのは言うまでもありません。
でも、それでは各カテゴリーの戦いと変わりません。

団体ならではの、心の持っていきかた、プラスアルファが必要みたいなことを大ちゃんは語ってます。

実際やってみて、自分が滑ってる時に「ひとりじゃないな」ということを感じられました。
そういった面で、チーム戦をもしやるとなった時には、心強く、あんまりプレッシャーを感じずに出来るんではないかな、と思います。




チャーリーもこんなことを言ってます。

同時に、チームとして団結する、ということも踏まえないといけません。
通常は自分自身の演技に使う力を、部分的にチームメイトの応援に回す、という。
一心同体で戦う、と。
それは、通常の試合とは多いに異なる面で、このWTTでまさに学んでいるところです。
チームの皆を応援すればするほど、「皆のためならなんだって出来る!」という気持ちになり、自分の力を出し切れると思います。
そうしてまた、皆が、その気持ちに同じように応えてくれるのではないでしょうか。


個々でない、チーム戦ならではの感じ方をしていると思いました。




前記事にも書きましたが、水泳の入江くんが言った「27人のリレー」。
確か、北島くんも報道ステーションでちらっとそんなこと言っていたように思いました。
残念ながら、この報道ステーション、途中から見たんですが、その途中からのところで「27人のリレー」に触れていました。
JAPANの代表になるとこれを言い聞かされる、みたいな。
代表合宿とかで、ずっと伝統的に言われているみたいな言い方でした。

水泳も個人競技です。
リレーをしたって、一人ひとりがSwimのスキルを発揮しなければ勝てない。
でも、それだけじゃない。
心でつながっている。
精神的に支えられている、と思いました。
しかもそれは、4人だけでなく、他の競泳の選手やスタッフ、もちろん家族ともつながっているんだろうな、と思いました。
他の競泳選手は、ともすればライバルです。
普段だったら、共に競い合って高め合う関係でしょう。
でも、それだけじゃない気がします。
自分に負けそうになった時、ライバルや別のカテゴリーの選手の姿が心の支えになったと思います。
ましてやリレーのように代表が出るとなれば、その代表が気持ちよくできるように応援し、励まし合うのでしょう。
それが、水泳のJAPANチームでは、普通に行われている。
だから、「27人のリレー」でバトンを、JAPANが勝つというバトンを、最後のメドレーリレーのゴールまで持って行けたのだと思います。




フィギュアも個人競技という点では共通だと思います。
ただ、今まで、団体戦をするということがありませんでした。
ジャパンオープンや日米対抗のように限られた範囲ではありました。



でも、オリンピックとなれば、全世界が注目するスポーツの祭典。
フェンシングやアーチェリーなんて、オリンピックでなければテレビで見ることはありません。
それぐらい、スポーツの大会の中では最高レベルの大会でしょう。



そんなソチオリンピックで行われる予定の国別団体戦。



まだ、青写真の段階のこのカテゴリーですから、どんな風に行われるのか、まだまだわかりません。

でも、心の持っていき方みたいなものを、私は大ちゃんやチャーリーの言葉、「27人のリレー」から考えさせられました。



そういえば、ジェフも言ってました。
お互いに連絡を取り合って、コミュニケーションを取り合って、と。



団体優勝という目標に向かうとき、自分は一人じゃない、仲間がいることを感じる。
そして、仲間がいるから安心して力を発揮できる、そんなスピリットをもって戦ってほしい、と思いました。


なんて私が言うことのほどではないんですけどね、きっと。
もう、大ちゃんやあっこちゃんたちはわかっていると思うから。