前記事で、昨年の今日は、結弦くんの事を心配していた事を書きました。



そう思っていたのは、私だけでなく、ロス・マイナーくんも思っていました。
4CC2012の銅メダリスト、ロス・マイナーくんの動画は以前、紹介しました。
実はその時、ロスくんのことをもう少し書きたいと思っていました。
というのも、ロスくんは、3・11の時、結弦くんの事を心配してツイートしていたのです。

そのツイッターのコメントです。












この時から、ロスくん、いい人なんだろうな、と思っていました。





ロスくんは、JGPファイナルで結弦くんと一緒に台乗りしています。





http://commons.wikimedia.org/wiki/File:2009-2010_JGPF_Men%27s_Podium.jpg



Wikipediaによると、ロスくんの国際デビューは遅かったようです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%BC

17歳で国際デビューして、2年目のJGPファイナルで銅メダリストになりました。
上の写真のときですね。
国内ではトップクラスの成績を残していたようですが、17歳で国際デビューですから、アメリカの選手って層が厚いということがこんなあたりからもわかる気がします。
3年目からシニアに上がり、全米選手権で3位に入り、世界選手権出場、初出場にして11位という成績でした。
また、この年は、ガッちゃんこと、ロシアのアルトゥール・ガチンスキーくんも世界選手権に出場して3位でした。
結弦くんがジュニアで戦った相手は、結弦くんより先に世界選手権に出ていて結果を出していました。



ロスくんは、今年、NHK杯にも来ていました。
SPからの大逆転で見事、3位に入りました。





写真は、シェアさせていただきました。



その時の、青嶋ひろのさんのコラムでロスくんのことが紹介されていたので貼り付けます。



アメリカ代表ロス・マイナー NHK杯3位! 1

http://figure-skating.at.webry.info/201111/article_12.html

 髙橋大輔、小塚崇彦の表彰台は堅いとして、もうひとりのメダリストは? 
 4回転ルッツ成功で時の人となったブランドン・ムロズか。元ヨーロッパチャンピ
オンのトマシュ・ヴェルネルか。それとも、スピンの失敗がなかったらSP3位もあ
りえた日本の町田樹か。
 そんな多くの候補選手を押しのけて、見事銅メダルを手にしたのは、アメリカのロ
ス・マイナー選手!


 09年には東京のジュニアグランプリファイナルに、10年には名古屋のNHK杯に来
日している選手だから、日本の濃いファンにはおなじみの20歳。今年は世界選手権に
初出場し、震災直後、ともにジュニアグランプリファイナルを戦った羽生結弦を気遣
うコメントを出してくれた、とても心優しい選手だ。
 しかし、シニア2年目。グランプリシリーズもこれまでの最高位は今季スケートカ
ナダの6位ということで、彼の大躍進を予想した人はあまり多くなかったかもしれな
い。だか、彼にとってNHK杯、実はちょっと特別な試合なのだ。以下は今年4月、
モスクワ世界選手権でのインタビューより。
「僕はシーズン前半、NHK杯(9位)も中国杯(7位)も、本当に良くなかったんで
す。今思えば、シニアの大会に出るための練習ができていなかった。そんなNHK杯
で、僕はダイスケ・タカハシのショートプログラムを見て、すごく感銘を受けたんで
すよ。とても美しかった……。大好きなプログラムです。そう、ダイスケの『マン
ボ』! あれを見て、僕はあんなすごい人と競いあわなくてはいけないなんて、どう
いうことだ! と思ってしまったくらいです。もう、自分で自分が嫌になってしまっ
た(笑)。そして今まで自分がやってきたことは違うんだってことがわかった。たぶ
ん前から、『このままじゃダメだ。何かを変えなくちゃ』という気持ちはあったと思
うけれど、それがあの試合ではっきりしたんです。そこからです、僕が変わったの
は!」
 その後の彼は、初のシニア全米選手権で3位、シニア一年目で世界選手権出場切符
も獲得! その思い出のNHK杯で、今回は髙橋大輔と表彰台で肩を並べる3位に!
 ラテン音楽を明るく表現したショートプログラムは点数が伸び悩んでしまったが、
この日のフリーは、素晴らしい演技だった。「アンタッチャブル」のサウンドトラッ
クに乗り、トリプルアクセルをはじめとしたジャンプは、大きく豪快。元々美しかっ
た滑りはさらにスケール感が増し、イーグルなどでは繊細さも見せる。トッド・エル
ドリッジなどのアメリカ優等生的端正さを持ちつつ、まだ20歳の元気の良さもリンク
いっぱいに弾けるよう。きっと昨シーズンから調子を落とさず、さらに練習を積んで
きただろうことがよくわかる、美しい気迫に満ちたスケートだった。アメリカ男子は
日本男子同様、層が厚い。そのなかで向上心を忘れない彼は、きっとますますうまく
なりそうだな……そんな予感も感じさせてくれた。まだ試合ではチャレンジしていな
い4回転も身につけ、彼だけのカラーがさらに色濃く滲み出る日を、楽しみに待ちた
い。









アメリカ代表ロス・マイナー NHK杯3位!2

http://figure-skating.at.webry.info/201111/article_13.html


 上位3名による記者会見では、憧れの髙橋大輔の隣でニコニコ。
「まずはダイスケ、タカヒコに、ほんとうにおめでとうをいいたいです。僕もずっと
見ていたけれど、ふたりともとっても上手でした。とにかく本当に素晴らしい演技。
想像を超える出来で、すごいな、と思いましたね……。ふたりの演技を見ていると、
僕にとってもものすごいモチベーションになります。
 そんな中、僕はメダルを取れるとは思っていなくて……こうして皆さんの前にいる
こと、とてもうれしく思います。僕にとって、これはグランプリシリーズ初のメダル
なんです」
 ここで、髙橋大輔選手より祝福の拍手。
「ありがとう! それがここ、日本で成し遂げられたことが何よりもうれしいです。
日本の皆さんはフィギュアスケートをとても愛してくれていて、今日も客席は完売!
 それに、見ている内容をすごくわかっていることが何よりも素晴らしいです。
 今大会の目標は、とにかく自分が幸せな気持ちを抱きながら滑ること。自分が満足
した、と思える滑りをすること。今日はそれができたと思います。決して完璧ではな
かったけれど、確実な滑りはできたかな、と思いました。それでも、滑り終わってか
ら順番がどんどん上がっていってびっくりしましたね(笑)。まさかこんな結果にな
るとは! こうして表彰台に乗れたことは嬉しいおまけ、みたいなものです」
 日本で行われた大会の記者会見。当然、質問は髙橋・小塚両選手に向けられたもの
が多かったが、そんな彼らの受け答えにも一生懸命耳を傾ける真摯な表情も印象的
だった。


 そして喜びが冷めやらぬまま出場したエキシビション。「出られると思っていな
かったので、衣装を持ってこなかったんです!」と、札幌みやげに買った北海道T
シャツを着て登場。大喝さいの中でのりのりのパフォーマンスを見せてくれた。
 すっかり新たな人気者となったロス・マイナーだが、若い世代の選手が予想外の大
活躍といえば、先週の中国杯で銅メダルを獲得したナン・ソンを思い出す人もいるだ
ろう。そう、ナン・ソン、ロス・マイナー両選手は、09年ジュニアグランプリファイ
ナル東京大会で、羽生結弦と表彰台を分け合った仲!
 そのときに3人がお互いを評し合ったこんな言葉も、記憶に残っている。
「僕はユヅルのファンなんです。彼は、すごくナイスガイ!」(マイナー)
「今日、一位になった選手(羽生結弦)、すごく好きですね。とてもかわいらしいか
ら(笑)」(ソン)
「ナン・ソン選手は、フリーもショートもノーミスの演技ができて、しかもすべての
ジャンプにおいてGOEプラス2や3がつく。すごくダイナミックなジャンプをもって
いて、すごいなあ、と思って見ています。
 ロス・マイナー選手は、いつもプログラムがストーリーになっているんです。どん
なプログラムを見ても引きこまれる演技ができるので、僕もいつも見入ってしまいま
す」(羽生)
 この翌年、ロス・マイナーとナン・ソンは世界選手権に初出場し、11位と22位に。
世界選手権代表入りを果たせなかった羽生結弦も、四大陸選手権で2位に。お互いに
刺激し合いながらそろってシニア2年目を迎えた選手たちのうちのふたりが、グラン
プリシリーズ表彰台に……。
 これは、誰かさんが燃えないわけはないだろう。中国杯ではSP2位から残念なが
らフリーで失速、4位に終わった羽生結弦の2戦目は、11月25日からのロシア杯。「躍進
の若手」の仲間入りは、できるだろうか?


*写真は、自身のインタビュー記事が載った「Cutting Edge 2011Plus」(スキー
ジャーナル刊)を手にしてくれたロス・マイナー選手(NHK杯SP終了後)













EXの北海道Tシャツですっかり、人気者になった?ロスくん。
この記事にあるように、多分その後も練習に励んだことでしょう。
4CCでも台乗りを果たしました!
スピンがじょうずなロスくん。
アダム・リッポンくんと共にアメリカの若手スケーターとして、注目していきたいです。











































この記事、本当は、この部分が気に入ってとっておいたんです。


「僕はシーズン前半、NHK杯(9位)も中国杯(7位)も、本当に良くなかったんで
す。今思えば、シニアの大会に出るための練習ができていなかった。そんなNHK杯
で、僕はダイスケ・タカハシのショートプログラムを見て、すごく感銘を受けたんで
すよ。とても美しかった……。大好きなプログラムです。そう、ダイスケの『マン
ボ』! あれを見て、僕はあんなすごい人と競いあわなくてはいけないなんて、どう
いうことだ! と思ってしまったくらいです。
もう、自分で自分が嫌になってしまっ
た(笑)。そして今まで自分がやってきたことは違うんだってことがわかった。たぶ
ん前から、『このままじゃダメだ。何かを変えなくちゃ』という気持ちはあったと思
うけれど、それがあの試合ではっきりしたんです。そこからです、僕が変わったの
は!」




私は大ちゃんファンですから。
ここは外せません(^-^)
男でさえ「美しい」と述べる大ちゃんの演技。



それに触発されたロスくん。
ロスくんの「アンタッチャブル」は刑事くんやミハルとは、また違った魅力があると思います。
岡部先生が褒めておられたスピン。
つなぎのイーグルなどきれいですよね。
世界選手権には残念ながら補欠で出ないようですが、4CCでいい締めくくりができたんじゃないかなと思います。


また、NHK杯のプレカンで、ロスくんが大ちゃんや小塚くんのことをリスペクトして、GPシリーズの初メダルに喜ぶコメントをした時、大ちゃん、祝福の拍手を送っています。
大ちゃんのこういう自然な気遣い、好きですね。



と、結局、最後は大輔になってしまいました。