月曜日の朝に観た動画「ピアソラ」。
その後に、連続してピアソラの演技を観ました。
今まで書いた全日本、4CC。
そして、世界選手権。
http://www.youtube.com/watch?v=To_PnPRiGSY&feature=related
動画主様、ありがとうございます。お借りしました。
何と書けばいいんだろう・・・
この4日間、考えていました。
いつもなら、エレメンツから書くんだけど、このピアソラは書けない。
実は、久しぶりに観た月曜日。
演技を観ながら、心の中で何度も泣きました。
冒頭4回転の前には、何が起こるかわかるもんだから、全身の血の気がサーと引いていくのがわかりました。
3Aと3Sも同じ。
最後のステップでも。
何度観ても、この反応は消えない。
動画でも、手持ちのBlu-rayでもいつも同じ反応。
もうあれから、やがて1年経つのに。
どうしてこうなるんだろう?と思うのです。
理屈でない生理的な感覚といえばそうなのですが。
前のブログでも、何度か書いたのですが、衝撃が大きすぎた、としか思えません。
あと、振り返れば、ビスが外れるというシーンを実際に観たのは初めてでした。
だから、どうなるんだろう?という不安と、どうにかなるだろう!という期待が綯い交ぜになって観ていたように思います。
大ちゃんを応援する声。
現地の人たちと共に心の中で叫んでいた私。
温かな拍手。
リンクに戻った時、うれしかったけど、これからの演技はどうなるんだろう?と。
4回転の後から再開されて、無事に最後まで滑れるんだろうか?
今でも、あの時の心の整理されないモヤモヤを感じます。
「もう1回、やり直したいッスね。」
演技終了直後の、フジのインタビューの最後の言葉です。
そうやり直せるものなら、ちゃんとしたスケート靴を履いてやり直させたい。
このピアソラが完成したピアソラになるはずだった。
4CCでエレメンツを確かめ、3・11を乗り越え、滑り込んできたピアソラ。
でも、叶わない。
動画主様が、「この衣装での演技はこれだけだと思いますので」とコメントされてますが、本当に、その通りです。
私、この衣装、好きなんです。
SPのピンクはびっくりしたけど、このフリーは、いっぺんに好きになりました。
色の取り合わせといい、意匠の凝らし方といい、6分間練習の時にウットリしていました。
だから、なおさら、この衣装のピアソラ、観たいんです。
でも、きっと、叶わない。
このピアソラ、あらためて観ると、気づくこといっぱいで・・・
なんで今まであんまり観なかったんだろう、と本当に思います。
なんか、心に強い衝撃や不安がおこると、正面から向き合えなくなってしまうのが、私の悪い癖です。
逃げちゃう。
多分、ピアソラも、ちゃんと観るということから、無意識に逃げていたのです。
この世界選手権の衝撃を思い出すから。
でも、さすがに今回3本続けざまに観たら、緩急のある音楽に、大ちゃんのセンスが冴え渡っているなあ、と思いました。
大ちゃんのタンゴの極みだよ、多分。
だから、観たい。
でも、でも、叶わない。
そうそう、全日本の時に書いたけど、このピアソラ、男の演技です。
今のブルースとまた、違った意味で。
女性の影をチラチラと感じる男の演技。
だって、タンゴですから。
パスクァーレが「男性が娼婦と踊る原型があって」とか。
この一言でぱぁーと妄想しちゃう私です(^^ゞ
女性と踊るダンスは、基本男子一人で踊っても女性の姿や影を感じたいです。
つなぎの部分やステップの部分ですごく強くそういうものを意識します、このプログラムは。
だから、もっと観たいんです。
でも、多分、今のところは、叶わない。
ないものを、ねだってもしょうがない。
でも、いつか、どこかで、この衣装でなくていいから、
「ロクサーヌ」のように踊ってくれないかな・・・
神様、そういう奇跡もおこしてほしいです。






ここまでの写真は、シェアさせていただいたものです。
この先は、私の画像です。

演技の開始直前。

ビスが外れたことに気付く歌子先生。この後、すぐに控え室へビスを取りに向かったのです。

修理中の大ちゃん。落ち着け落ち着け、と言い聞かせていたそうです。

世界中が注目していた2分。
パスクァーレ先生もいらっしゃっていたのです。

このシーン、レフェリーのモナさんが大ちゃんの左手に手を添えて話していらっしゃいます。
どんなお言葉をかけていたのでしょう。
短いのですが、素敵なシーンだと思います。

フィニッシュ。

別角度から。

フィニッシュ後、すぐの笑顔。ホントは、この後、ペロだし大ちゃんがあります。

お客様にご挨拶。

キスクラで。
手を振り、応える大ちゃん。
辛かったのに、この笑顔に泣けます 。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
と言うことは、月曜日の出勤前に観ていた、私のその日のテンション。
当然、低空飛行でした。