友達から牛タンのとても大きな塊をプレゼントされ、解凍して薄く切って焼肉にしましたが、半分残ったのでまた冷凍しました。本当は再冷凍は良くないと思うのですが、3日間焼肉を続けるのも…と思って。

それで、一週間ほど忘れていて・・・講演会から帰ってきて、冷凍庫を開けて気づき、また解凍しました。

牛タンのレシピを検索すると「圧力鍋」の一語が必須のようですが、中に幾つか、圧力鍋無しでも出来るレシピがありました。牛タンカレーもその一つです。

タンを薄めに切って、ニンニクとショウガを刻んでフライパンに入れ、タンの表面の色が変わるぐらい焼いてから、沸騰したお湯を入れて30分ほど煮込む。ローリエ、クローブなども入れて。最後にトマト缶を入れて煮込んだらカレールウを入れて完成と書いてありました。ローリエもクローブも棚に残っていました。

店先で、歪な形の小さな人参が一袋に纏めて安く売っていたので、それを買って、切って、牛タンと一緒に30分ほど煮込みました。アクをまめに取って。

すると、はたと思い出したのが、近所の食料品店の人から勧められた「安い赤ワイン」です。

「たまに、ワインの煮込みとかやりたいんですがね。鶏とか」

そういうと、「たぶん、このサイズでこの値段なら一番お手頃と思いますよ」とのこと。それを買ったまましばらく忘れていたのです。赤ワインで煮込んでカレーにしたら芳醇で良いかもと思って。

それで、上記の30分煮た牛タンと人参を、鍋からボウルに移し、鍋の煮汁を殆ど捨ててから、玉ねぎとピーマンを炒め、そこにボウルの中の牛タンと人参を全部入れて、赤ワインをひたひたになるまで注いで煮てゆきました。途中で固形スープ2個とトマトの水煮缶を丸ごと入れてさらに煮込む。

すると、かなり良い香りがしてきます。

「カレールウを入れる前に味見してみよう」と思い、そうしてみたら、何のことは無い、普通の牛タンの赤ワイン煮込みの出来上がりでした。タンを炒める前にかなり塩を振っておいたら、それが普通に調味料として機能したようで、それ以上味付けしなくて十分な辛さになったのです。

物凄く驚きました。自分で作った料理の中では、トップクラスの「普通の味」でした。
いつもなら、「さほど美味しくない」「まあまあ食べられる」ぐらいが関の山!

時間をかけて煮込んだ結果、ピーマンも玉ねぎも人参も自然消滅。デミグラスソース的な牛タンの煮込みになっていました。

へーっと唸り、皿に盛りつけ、バジルのパウダーをかけ、上にバターを一片置いて完成です。

見た目はレストランの一皿ぽい。

味は、上記の通り、自分の手料理としてはトップクラスの「(世間的に見て)普通の味」でした。

赤ワイン煮込みって、こんなに簡単に、出来てしまうんだ。

「残った赤ワインを煮込みに使う・・」とかレシピ本には書いてあるけれど、アルコールは飲めないから、赤ワインは丸ごと調理用、日本酒も丸ごと調理用です。

近所の店主さんに感謝しきり。

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北陸地方の震災の義援金について、新しいお知らせが出ていました。

https://www.jrc.or.jp/domestic_rescue/2024notoearthquake.html

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WCARS(一般社団法人国際総合芸術研究会)のブログです。ご参考まで。
https://ameblo.jp/2022wcars/