オペラ史の中で、初演時に壊滅的な不評を喰らった作品のひとつです。

ナンシーに出張で行ったとき、このオペラにゆかりある王様の銅像を観て感動しました。

失敗作と呼ばれますが、私にとっては好きな作品のひとつです。アンサンブルが楽しいのです。

ガルデルリ指揮のコッソットとノーマンの共演のスタジオ録音を愛聴しています。
コッソットさんとジェシー・ノーマンの顔合わせというのがまずは面白いです。

ただ、実演を観たときには、筋立ての弱さに思い至りました。

女性主役2人の出番が続いた時(片方が歌って退場してから、別の場面になり、もう片方が歌う)、「え、また女性?」と訝しんだからです。

あいだに全然違うキャラクター ー 第2テノールとバッソ・ブッフォのやりとりとか ー 全然違う声の人たちが出て、少し間を置いた方が、後から出てくる女性キャラクターにも親切なのに。観客の関心をより惹きやすくなるのに、とは思いました。

劇中で最も好きなメロディをご紹介。

https://www.youtube.com/watch?v=wtLzhsqYB4w

この映像の3分20秒から始まるアンサンブルです。しみじみと良い曲と思います。

こういうのを佳品、佳曲というのかもしれません。




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北陸地方の震災の義援金について、新しいお知らせが出ていました。

https://www.jrc.or.jp/domestic_rescue/2024notoearthquake.html

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WCARS(一般社団法人国際総合芸術研究会)のブログです。ご参考まで。
https://ameblo.jp/2022wcars/