たまに頂く質問です。主に業界の方からのものですね。

「オペラ以外の分野に興味はないんですか?」

「興味はもちろんありますが、詳しくないのです。でも、歌曲や宗教曲なら、批評や解説を頼まれることは多いです」

「交響曲は?」

「好きですが、ただ好きなだけで、突っ込んで考えたことはないんです。経験値が低いのです」

「でも好きなものはあるでしょう?何が好きですか?オーケストラ曲で」

「ブラームスの1番と4番です。あと、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲とか」

「ピアノ曲はどうなんですか?」

「最も好きなのはショパンですが、人前で弾くとしたらドビュッシーかラヴェルになります。でも、あまり人前で弾くことはもうありません。全然練習していないですし。あと、ひどく疲れているときには、ピアノの前に座り、モーツァルトやベートーヴェンのソナタをたまには弾きます。身体がしゃきっとします」

「なんでもっとほかのジャンルを聴かないんですか?」

「オペラ研究家なのでオペラ最優先ですし、お仕事に追われているのが現状です」

よく知られたことですが、オペラは交響曲よりも歴史が古い。オペラの序曲をイタリアでシンフォニアと言っていたように、シンフォニーのもとになったのはオペラの中の管弦楽曲なのです。

だから、オペラを研究していると、他のジャンルにも多少は詳しくなりますが、「突っ込んで精査するには経験値が足りなさすぎる」というのが正直なところ。聴かせて頂くのはありがたく聴きますし、楽しめますが、それ以上語ることは出来ません。そもそも語るほどの知識も持っていないわけでした。

仕事にするなら、テーマは絞った方が無難だとは思います。それで生計が立てられるかどうかは別にして。


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北陸地方の震災の義援金について、新しいお知らせが出ていました。

https://www.jrc.or.jp/domestic_rescue/2024notoearthquake.html

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WCARS(一般社団法人国際総合芸術研究会)のブログです。ご参考まで。
https://ameblo.jp/2022wcars/