2月22日(木)10時半から12時まで、朝日カルチャーセンター新宿教室で、見逃し配信ありの特別講演会を開催します。

題して、「プッチーニ没後100年 オペラ界の『直木賞路線』を探る」というものです。
https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=5903209

先ほどまでレジュメを書いていましたが、この講演会については、ある名場面でどうしても終えたいと願っていました。

しかし、その名場面の真価を知らしめる映像や録音類が全然見つからないのです。

私自身はかつて実演でそのシーンを観て、滂沱の涙となったのですが、既存の録音や映像ではなかなかその感動に至らない。

「あれはなんでだろう?」

長年そう考え続けてきました。

しかし、今回、突然のことながら、私の理想に近い演奏を見つけることができました。今日の今日にいきなり。

それで、講演会の告知もしたくなったわけなのでした。講座の最後にご紹介します。

「知らない歌手たちに知らない指揮者・・・」

なのですが、演奏が実に良い。精魂込めてのものといえばいいでしょうか。

・・・と書いていて、やおら楽譜を取り出す。「テンポ設定ってどうなってたっけ?」

基本はアンダンテ・モッソ・アパッショナート(速めのアンダンテで情熱をもって)。途中でアラルガンド(だんだん遅く、だんだん強く)を多用。

はあ、なるほど。揺れているわけだ。登場人物の胸中が、と納得です。

指揮者さん偉いな!と思います。楽譜の指示にどっぷりつかり、躊躇いなく、感情の波の満ち引きを表しているのでした。

「この演奏に出会えて幸せ」とまで思います。

大歌手がやっても上滑りすることの多い、難しい名場面を、知名度の高くないチームが素晴らしく描き上げたわけでした。

ご来場の皆さま、どうぞお楽しみに。



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北陸地方の震災の義援金について、新しいお知らせが出ていました。

https://www.jrc.or.jp/domestic_rescue/2024notoearthquake.html


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WCARS(一般社団法人国際総合芸術研究会)のブログです。ご参考まで。
https://ameblo.jp/2022wcars/