1. オペラの存続に貢献した方々の努力にたくさんの勇気を頂きました(仏)

2. 《子どもと呪文》(《子どもと魔法》)でオーケストラにピアノが加わっている点は、どのような効果があるのか?(越): 例えば炎の散る様子(線香花火のような)をピアノの高音域のさらっとした演奏で描写できるなど。

3. 《モーゼとアロン》の動物を生贄にするシーンのトロンボーンが楽しそうで魅了された(洪)

4. 私はこの講義を通じて自分はあまり物事に疑問を抱けないことを痛感した。しかし、意外に思ったことは多かったのでここから多くの学びや疑問が出せるようにしたい(中)

5. ドビュッシーといえばピアノ曲のイメージしかなく、オペラでも大きな影響を与えたというのを知り驚いた(葡)

6. オペラとミュージカルの違いが羊羹と水ようかんのたとえでしっくりきました(英,
丁)

7. 何事も学んでみると何通りもの愉しみ方が生まれると実感した(英)

8. 《ユダヤの女》の話の内容が最も印象に残った。小説があるなら読んでみたいぐらい(丁)

9. 《イリス》の色がオレンジで表されているのがとても素敵(英)

10. オペラの上演中は静かにするものだと思いますが、ヤジが飛ぶなど当時は上演中の死後はOKだったのでしょうか?(土):昔から私語は厳禁ですが、たまに、あまりに客席が怒る上演(歌い手がミス連発したり、演出が突飛で理解できなかったりなど)の場合、自然とヤジが出て大騒ぎになることもあります。先生もパリの《魔笛》で音楽が聴こえないほどの怒号を(何分と続く)耳にしました。演出家が変なナレーションを入れたのに観客が怒ったので。

11. 《モーゼとアロン》で裸の女性や生きた牛が出ることの意外性に驚きました(AR)

12. 《ペレアスとメリザンド》で後ろの女性たちがいなくなることでヒロインが息絶えたことを表現しているのが面白かった(瑞)

13. ニールセンの《仮面舞踏会》は北欧藝術には珍しい明るい感じ(瑞)

14. 《鼻》で鼻が逃げ出しているという構図が面白い(瑞)

15. 昨日の《悪魔のロベール》と今日の《サロメ》も、どちらもタナトスとエロスが混在する(中)

16. 《蝶々夫人》のスズキ役は当時の日本の女性像を自分に溶け込ませていた(中)/お能のワキがシテを引き立てるようにスズキも引き立てていた(日)

17. 《ポラーノの広場》は前回見た別の日本語オペラよりも歌詞がはっきりと入ってきて、作曲家でこんなにも違うんだと思った(越)

18. 《アルバート・ヘリング》で舞台上で食べ物や飲み物を本当に口にしていて驚いた。あまり見たことが無く新鮮。歌には邪魔にならない?(越):歌手たちは慣れているから少し口にするだけで、飲み込む時間も勿論計算済み

19. オペラでも突然評価されなくなった人はいるのか?(緬):20世紀のシュレーカーはユダヤ系でナチス・ドイツの影響で名声が一挙に陰ったが、最近良さが認められて復活している。

20. 私はアイドルのライヴに年に20回は行くが、ステージ上のアイドルはこちらの人生にはこんなに関与しているのに、アイドル側の人生に私は全く関与していないと思っていたけれど、《リゴレット》の公爵役のマチャードさんが、客席の反応にすごくうれしそうにしていて、それを見て、私の思いも舞台上に少しは伝わっていたかなと思えてうれしかったです(UD):この観点からコメントを書ける自分らしさ、個性というものをこれからもぜひ、大切にしてください。

21. 《イリス》の花の色の話からも、欧州と日本で色が違い、その違いから作られる作品に対する印象も変わってくるということは、外国語学部の学生として知っておくべき文化の違いであると思った(UD)

22. 先生の最後の言葉とても心に響きました(葡)

23. 5限で観た日本語オペラは正直ダサイと思ってしまった。日本語が聴き取れるからかもしれない(AR)

24. オペレッタに暗い話はなかったのでしょうか?(西):涙交じりの話は20世紀に結構でるが、暗い話はほぼ無い。

25. 先生はオペラを「生活の知恵」と仰ったがその意味が授業で分かった気がする(日)

26. 《青髭公の城》は童話を前に読んだことがあるのでより楽しめた。事前世数があると十二分に楽しめると思った(西)

27. 《ザ・ファースト・エンペラー》のような上演の仕方をすると、やはり良く見せるために歴史的事実よりも脚色をすることが優先されるのだろうか?(尼):その傾向は強い

28. 対位法の話でグルックとヴェルディのことを考えると自分はグルック流かなと思う(泰)

29. 《ペレアスとメリザンド》のイニョルドの演技が迫真的(波)/描かれている状況が非常に胸に来るものだった(露)

30. オペラの舞台装置を作る仕事の人はいるか?(波):いる。オペラ以外にも演劇の舞台装置などを作りつつ、注文があればオペラの装置も創る

31. オペラを集中して聴くと、美しいと思う曲もあるが、気が狂いそうに感じてしまうことが何回もありました。先生は専門家ですが、自分と同じような気になることはありますか?(越):プロになる前はたまに「耐えられない曲」がありましたが、今は、それはないです。経験値が示す「理解のポイント」が伝わってくるから。

32. 男女のごたごたはドラマでもオペラでもアニメでも見ていて気分の良いものではないと思った。平和に行きたい(西)

33. 自分がナヴォイ劇場で観たウズベキスタンのオペラにも、ユダヤ人が脈々と受け継いできた思いがあるのだと納得した(露)

34. 無調のオペラは少し不気味で怖い感じがした(独)

35. 《ポラーノの広場》の理髪師の頭に赤と青の二色のスカーフが巻いてあったのはサインポールの表現?(日):その通り

36. オペラとミュージカルの歌い方の違い、雰囲気の違いを知ることができた。「訳詞がダサイ」という反応はオペラでも出ることはありますか?(独):よくあります。どうしても、言葉の長さと音符の数が合わないから中途半端になることがある。

37. 最後のオベールの《マノン・レスコー》にとても心揺さぶられた。人が死ぬ間際に歌うなどありえないのに。おいてゆかれる側の悲しみが短調で表現されているのだと思うと胸が苦しくなった(土)

38. 私が人生で初めて見たオペラが《トスカ》ですが、今日授業で観た《トスカ》の演出と演技が一番でした(伊)

39. オペラには物騒な話の題材しかないのですか?と思いますが、でも、歌い方にすごく合っている気もしますし、感情が動かされる感じがします(中)

40. 私は今まで舞台芸術というものを一度も見たことが無かったのですが、映像でもこんなに世界観に入り込めると知って、実際に観てみたいと思いました(中)

41. 《ペレアスとメリザンド》でメリザンドがゴローを刺そうとして果たせないところは、彼女にも人を殺す勇気がなかっただけでなくゴローに対しても情があったのではないかと考えるとメリザンドがより残酷な女性に思えた(中)

42. 《イリス》で黒子が一瞬いたようですが?(丁):あれは演出家のアイデアで、黒子的な人物を複数舞台に置いたもの

43. 歴史や文学を記録するためにはオペラは非常にすぐれたもので、演劇とはまた違うアプローチと思う(瑞)

44. 無調の音は楽譜にはどう書くのだろうか?(科目): 調号なしで書く

45. 《鼻》は梅毒のような鼻が落ちる病気がヒントになったのだろうか?(科目): 一つの考え方として面白い

46. 「オペラは闘いの歴史、つまりは自分を認めさせるための闘いの歴史」と仰っていたのが先生自身の最後の話と重なった(中)

47. 《ルイサ・フェルナンダ》の〈傘のマズルカ〉が印象に残り、演劇に近い作品だと感じた(中)

48. 《ペレアスとメリザンド》の内容があまり理解できなかったが、そうなるように作ってあるのかなと思いました。あまたのオペラを見て何度も考察してゆくと作者の意図まで理解できるのかなと思います(中):そうですね。慣れは役立ちます

49. マチャードさんの〈女心の歌〉が一番心に遺った(中)

50. 《アイーダ》で驚いたのが舞台の忠実さ。本物の古代エジプトを見ているかのよう(SW)

51. 《椿姫》を見ていてひとりだけオーラが違う人がいると思い、それがボンファデッリさんでした。彼女は自分のオーラの限界を無くそうと頑張ってしまった人なのだと思いました(SW)

52. 《マノン・レスコー》で、弔いは安らぎであり、だからハ長調が使われたというつながりに感動した。誰に届けたいのか、誰に分かってもらいたいのか、どれほど自分の世界を表現できるのか。様々な挑戦の姿をオペラを通して知ることが出来た。《ルサルカ》のフレミングの歌声のどこに先生は柔らかさを感じますか?(西):最高音のハイB♭の引き延ばしにおける柔らかさ。

53. 私はまだ自分の力で自分のことを守ることが出来るほどの知識がないと思うので、知識を深めたい(西)/先生の話を聞いて自分の味方は最後は自分なのだと再認識できた(仏)

54. 《ソフィーの選択》で、自国の辛い歴史や過去と向き合うという決意のもと、ソフィー役を演じたメゾソプラノの人がとてもかっこいいと思えた(独)

55. 先生がインタヴューした有名な歌手たちや指揮者、演出家で英語の通じなかった人はいますか?(日):今のところ、簡単な英語なら全員通じている。

56. 子役の男の子(ボーイ・ソプラノ)が大人になって歌を止めることはありますか?(日):よくある。歌で生計を立てることの難しさを感じるのだろうと思う。

57. オペラ歌手の出世とはどう判断しますか?(日):まずは知名度、次に出演実績(大歌劇場から引っ張りだことか、映像や録音が数多いとか)、それから、ファンの多さ。


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WCARS(一般社団法人国際総合芸術研究会)のブログです。ご参考まで。
https://ameblo.jp/2022wcars/