月曜日にMETライブビューイングを観て、ジェイク・ヘギーの《デッドマン・ウォーキング》から相当強いインパクトを与えられました。

「人間だれしも罪を犯すもの」という前提が早くから明らかになります。

主人公は死刑囚(Bbr)ですが、彼が犯罪を何故犯したのか、それが自身の口から語られるのは終盤に至ってからです。

私が最も心に深く刻み込んだのは、彼のこのような発言です。

「バーで酒を飲み大麻を吸っていた。変な女が来た。おかしな薬を渡されて飲んだらハイになった・・・」

結果、彼は殺人を犯してしまうのです。

私自身は、酒が飲めず、煙草も一回も吸ったことがない(父がヘビースモーカーで、あれはなあ・・と思っていたので)ので、今日までまさしく、全く無縁の世界です。

でも、だからこそ、こういうオペラからも知識を得ることが出来ました。

そういえば、仕事関係でも、麻薬に溺れ、全ての名声を失う人がいたりしました。

良く存じ上げていたピアニストさんの共演者が、奇矯な振る舞いをしたあげく、覚せい剤で逮捕されたことがあります。

私がこのエピソードで思い出すのは、そのピアニストさんの御尊父が現職の刑事さんという偶然があり、子供のステージを見に来たそのお父さまご本人が「共演者のあのアーティストは覚せい剤の常用者だろう。動きがそれそのもの」と仰ったということなのです。

随分前の話ですが、いまだに、その話を忘れることはありません。分かる人には分かるのだと納得したからです。

と、ここまでブログを書いていたら、司法関係の友人から以前教わったことを思い出しました。

「小物を逮捕して、大物にそれとなく警告するというのがあってな・・・」

こんなことが書かれていました。知名度の高くない芸能人が麻薬犯罪で捕まる場合、遥かに知名度の高い有名人がその背後に隠れているのだとか。

知名度云々は関係なくとも、麻薬が暴力性を増長させるのなら、常用者は決して見逃してはならないと思う。

★ ★ ★

WCARS(一般社団法人国際総合芸術研究会)のブログです。ご参考まで。
https://ameblo.jp/2022wcars/