昨日もお伝えしましたが、来週の金曜日、12月1日の14時から18時まで、NHK-FMの番組『オペラ・ファンタスティカ』にて、マリア・カラスの特集番組を放送します。

ゲストには世界的なソプラノの林康子さんをお招きし、トークのコーナーも設けました(番組後半です)。

提案させて貰ったことがすべて実現化し、とても嬉しく思っています。

ご興味おありの方ぜひお聴きください。また、この番組は、全編とも1週間以内の聴き逃し配信が可能になります。ご注目下さい。

*音楽之友社から「奇跡の歌姫マリア・カラス」と題するMOOK本も発売中です。いろいろな立場の方に貴重なお話を伺いました。

https://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?id=963710

ところで、私がマリア・カラスに入れ込む理由はただ一つです。

「楽譜を読んで、理解し、尊重して歌っている」
からです。

本当に楽譜を読んでいる人には、マリア・カラスの読解力と実現力がたちどころに理解できます。

FM番組のゲストにお越しいただいた林康子さんも、その具体例を詳しく語ってくださいました。

「初めてマリア・カラスの姿を目にした途端、あ!あの人だ!と一瞬で緊張してしまい、アリアの1番の歌詞と2番の歌詞がごっちゃになったんですよー!」

笑いながらそんな風におっしゃいました。林先生のコンサートのリハーサルの現場をカラスが訪問したのでした。

共演者に恵まれたカラス。時に感情的に対立して喧嘩になろうとも、彼女の芸術性だけは、共演者の誰もが認めていたのです。

それは、彼女が『誤魔化さない』からでした。適当な態度はとらず、歌うからにはスコアを活かすべく歌う。そこに誤魔化しはない。


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WCARS(一般社団法人国際総合芸術研究会)のブログです。ご参考まで。
https://ameblo.jp/2022wcars/