一般社団法人向けの映像を撮っている最中、宅配便や郵便の配達の方が都合4回も来られました。

午後に集中して4件というのは、いままでなかったのでびっくりです。

十数分の映像とはいえ、そのたびに最初からやり直しで、いつも以上に慌ててしまいました。

「すみません。発送者を確認させてください・・・申し訳ないですね。頂けない贈答品がきたりするんですよ・・・」

配達の人を気の毒がらせるような発言もせざるを得なかったりします。

やっと落ち着いてしゃべりだしたと思ったら・・・・今度は、階上からものすごい足音が。

「いま、映像撮りをしているので・・・」と窓を開けて言ってみると、子供が3人。

集団だから足音が大きくなったらしく、「ハイ」と皆それぞれ口にして去ってゆきました。

すると今度は、自分が話す内容を言い間違う。

ヤナーチェクの《死者の家から》というオペラ(題名とは裏腹に、オカルトでもなく、希望の持てる内容です)について喋る際に、思わず「《死の国から》」と言い間違えたり。「イザナギとイザナミの話ではないので・・・」とカメラに向かって謝りながら笑いだしたりもしました。

また、18世紀のチェコ出身の作曲家、ミスリヴェチェクのことをミズリヴチェクと言い間違えたり・・・これはフランス語の発音の影響なので、これを機に正したいと思い、ひたすら「ミスリヴェチェク、ヨーゼフ・ミスリヴェチェク」と言い続けてからカメラの前に戻り・・・

結果、10テイクぐらい撮ってようやく完成形になりました。

文字通りに「へとへと」です。

でも、こうやってそれなりに一所懸命やっていると、いろいろ覚えることがあります。

ヴィデオカメラからどうやって映像を消すとか、そんな簡単なことでも、普段撮るのはやっていても消したりはしていなかったので、マニュアル片手に覚えて・・・10回も撮りなおしていたら、さすがに慣れてきました。

カメラの前で喋るのも、台本無しなので、頭に思い浮かべている海図を追う形で、どんどん喋ってゆくというだけ。間違えたらあとから言い直したり、映像を足したりということもします。

マリン・ビストレムという名ソプラノの名前を思い出せず、「字幕で後から付け足します」と言ってみたり(!)

「なんでも慣れですからね」・・・またまた、里中満智子大先生の発言が頭に蘇ります。




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