《カルメン》の幕切れに涙する

埼玉県のオペラ彩は毎年12月に和光市のアゼリアホールでオペラを上演されますが、今年はコロナ禍でガラコンサートに変更。合唱団やオーケストラの面々の健康管理がやはり難しいのだそうです。

曲目の最後は、《カルメン》の大詰めの二重唱でした（来年12月に《カルメン》全曲を改めて上演予定だそうです）。

カルメン ：鳥木弥生
ホセ　 　 : 樋口達哉
ピアノ伴奏：佐藤正浩

なかなかに贅沢な布陣です。歌手のお二人は所属団体も違うしね。

なお、感染症対策で、広いステージ上に3人だけ。合唱パートは省いて。歌うお二人は演技をしっかりつけていますが、かなり距離を取って対峙する形に。

しかし、これが素晴らしかった。場内が本当に静まり返りましたね。

「《カルメン》の幕切れで、目頭が熱くなるなんて、ひょっとしたら、生まれて初めてかな・・・」

演奏の素晴らしさと、客席の共感ぶりの両方がありありと伝わってきて、心揺さぶられました。

来場者の皆さんも、「本物のプロフェッショナル」の在り様をまざまざと感じ取られたことでしょう。

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