会社員であったころ、海外駐在するまでは、会社の寮に住んでいました。

近所に鉄砲百合がたくさん咲いて綺麗でした。

しかし、毎晩、本当に毎晩、金縛りにあっていました。

その寮に住むまで、金縛りというものを経験したことがなく、最初はいったい何だろう?と思っていたのですが、同僚と話をする中で「それ、金縛りじゃないか!」と言われて認識を新たに。

眠れるかな・・・と思った途端に、身体がずんと重くなり、手足が動かなくなるのです。
「ああ、まただ、嫌だな・・・」と思いながら、頭の中で「早くこの状況を脱したい」と祈ると、1分ぐらいで身体が自由になるのでした。

しかし、海外赴任してからは金縛りのカもない。毎晩すやすや眠れます。

数年後、帰国してしばらく、その寮に再び住んでいました。

帰国後第一日、顔なじみのみんなと挨拶してから床に就くと、またずしんと身体が沈み、全身が押さえつけられたようになり、身動きがとれない・・・

「ああ、またこの環境に戻ってきたのだ・・・」と実感することしきりです。

その後、寮を出てから今日まで、金縛りにあったことはありません。

自分の身に起きた唯一の超常現象?と言えるのかもしれない。

と、ここまで書いて思いだす。結構、周囲に超常現象を観るなあと。

私が楽譜を引用して書いた原稿を、楽譜を読まずに否定する人が出てくると、「ああ、この人、超常現象の世界の人なのだ」と思うからです。

自分で確かめずに、第六感?直感で否定できる人は、超能力者。

私はそう思っています。

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