昨晩7時ごろ、大至急の仕事依頼というものが来ました。

普段お世話になっている編集さんからで、よほど困っているのだろうと思いつつ、引き受けました。

しかしながら、その時私は大変な頭痛に見舞われていて、薬を飲んだばかり。

仕事の内容は歌とピアノのコンサートで、ピアノ曲が7つもあるというもの・・・
1500字から1600字で、という指定でした。締め切りまで4日間ほど。

なんでそんなの、もっと早くに誰かに依頼しないのか?と思いつつも、間に入っている編集さんも至急の依頼を受けて私の名前を出したわけなので、責めるわけにはいかない。

「今夜中にやらないと、明日からの仕事に差し支える・・・」

そう思って、その場で解説を書きだしました。1500字程度の曲目解説となると、「何を書こうか」ではなく「何処を削るか」になります。

ピアノ曲が七つも入っていて、嫌だなと思ったものの - 私はオペラ研究家なので - 曲目リストを見てみたら、全部、自分が弾いたことがある、一般的な曲ばかりなのでした。シューベルトの即興曲第3番、ショパンの〈アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ〉など。

ということで、10時前に書き上げて出してから、すぐ就寝し、8時半に起きてきたのです。

今日はこれから講演会とインタヴュー。毎日毎日本当に忙しいし、体調管理も徹底しなければならないのに・・・

ところで、時々講演会で出る質問に、「ピアノは弾けた方が良いでしょうか?」というものがあります。

ピアノは両手を使って演奏するから、それだけ譜面を読む量が自然と多くなるので、やらないよりはやった方が音楽への理解度は増すと思います。オペラの場合は歌詞もあり、外国語を学ぶか、譜面を読むかで選択肢が分かれるかもしれませんが、できれば両方とも、適当にでも、おやりになればなあと思います。その方が、ファンの皆さんの視点がより深まることでしょう。

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宇宙語のような不思議な言葉を話すフィンランド語話者の人々、突然作られた水と運河の人工都市サンクトペテルブルクの不思議な空気、そしてその土地ならではの美味しい食べ物など、オペラやバレエにまだ馴染みがない方でも十分に愉しんで頂けるでしょう。日程に余裕を持たせたので、エルミタージュ美術館など一日がかりでじっくりご覧いただけます。




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