仕事の関係で久しぶりにミュージカルを観に行きました。

帝劇に入るのも久しぶり。



配役は花總まり、ソニン、田代万里生、原田優一、吉原光夫、彩吹真央、彩乃かなみ 他の皆さん。

ミュージカルはやはり、基本的に音響が大きいな・・・オペラの1.5倍はあると体感。

この『M A』、展開が速く、テンポ良く見ていられます。王妃マリー=アントワネットと庶民の娘マルグリット・アルノーが異母姉妹という設定だけ、「そんな安易な!」とは思いましたが(!)、それ以外はいろんな面で納得しました。特に感じ入ったのは、「なぜその女優さん&男優さんがその役に選ばれているか」というキャスティングに深く頷けたこと。マルグリット・アルノ―が怒りを所作で表現する際の鋭さなど、格別の味わいがありました。

ミュージカルとオペラは全くの別物で、それぞれに良さがあると思っています。また、ミュージカルにおいては、日本語訳詞の伝わりの良さが、決め手になるでしょう。昨日の公演は訳詞も成功していたと思います。あと、群舞の活きの良さはやはりミュージカルならでは。バレエとは違う、瞬間の切れ味鋭い動きがやはり見応えありました。

なお、オペラとミュージカルの違いについて、大学のオペラ史の授業でよく喩えるのは羊羹と水ようかんです。似て異なるものですが、食べればどちらも美味しく、ねっとりとしたものを食べたいか、のど越し良いものを食べたいか・・・その時の気分で接してみれば良いでしょう。




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オペラとバレエの海外鑑賞ツアーのお知らせです。2月下旬から3月にかけて、知性とデザイン、そして美食の街ヘルシンキでマスネの《タイス》(オプショナルツアー)、世界のどこにもない、各国の建築様式が入り混じる「幻想の人工都市」サンクトペテルブルクでアダンのバレエ《ジゼル》を観劇します。





宇宙語のような不思議な言葉を話すフィンランド語話者の人々、突然作られた水と運河の人工都市サンクトペテルブルクの不思議な空気、そしてその土地ならではの美味しい食べ物など、オペラやバレエにまだ馴染みがない方でも十分に愉しんで頂けるでしょう。日程に余裕を持たせたので、エルミタージュ美術館など一日がかりでじっくりご覧いただけます。






ご興味おありの方は、日放ツーリストのホームページをご覧ください。
http://www.nippo-tourist.co.jp/kaigai-tour/helsinki_190224.html