海外旅行で楽しみの一つは、やはり、その土地ならではの食べ物でしょう。

今回のフィンランド&ロシアのツアーでは、特にサンクトペテルブルクでの食事について、添乗員さんが「任せて下さい!今まで、何度かツアーをさせて頂いた際は、全員のお客様から大好評でした」と太鼓判を押してくれました。

また、ヘルシンキの方では、私の友人(国際総合芸術研究会の理事さんです)がこの5月に一泊したばかりで、彼曰く「ディナーからおやつまで、どこで何を食べても本当に美味しかった!」とのこと。まあ、食にうるさい人ならではの「店選びの嗅覚」も優れていたのでしょうが、お菓子一つにしても、ディスプレイから本当に綺麗なのだそうです。「特にチョコレートが凄い!」とも教えてくれました(確かに、貰った土産のチョコレートは味が濃くて、深くて美味しかった)。

ここで少し話題の方向性を変えますが・・・私は長く住んだロサンゼルス以外は、パリを訪れる回数がダントツで多いのですが、まずアメリカで一番美味しかったのは、サンフランシスコで食べたキャットフィッシュ(ナマズ)のソテー。本当に上品な味でソースの塩気もちょうど良かった。続いてはロサンゼルスの有名店のザリガニのケイジャン料理です。

続いて、パリでまず美味しいと思ったのは、オペラ・バスティーユの向かいにある料理店『ファルスタッフ』のステーク・タルタル(タルタル・ステーキ)。マスタードの効き具合が抜群と思います。分量が多いので、女性なら皿を二人か三人で分け合っても良いでしょう。

もう一つ、パリで美味しいと思うのが、いつも泊めて貰う寄宿先のご主人が作ってくれる「ランティーユ(レンズマメ)のサラダ」です。この前お邪魔した時は、ビネガーをフランボワーズのものにして、パセリや玉ねぎのみじん切りと一緒に和えておられたのが本当に素晴らしかったのでした。

パリ以外ではモンサンミッシェルの有名店で食べた分厚いオムレツ、リヨン名物のクネル(川魚のはんぺんのようなもの)など忘れ難いです。

そして、これまで何度も書いてきたことですが、外国で食べて一番美味しいと思ったのは、アイルランドのダブリンで食べた仔羊のソテー。これまた塩が十分効いていて、羊のくさみというものが全くなく、驚くべき美味になっていました。ここは、ホテルのフロントが紹介してくれた普通のお店です。自分で注文した一皿としては、これが最高のものになりました。

そして今回、ヘルシンキやサンクトペテルブルクでどんなご馳走に巡り合えるのか、本当に楽しみにしています。また、こういう旅では、「人が勧めてくれる一皿」にトライするのも良い経験ですね。自分で知っているロシア料理だと、ボルシチやキノコのスープのつぼ焼きなど、非常に有名なものしか思い浮かびません。あと、サワークリームを使ったものとか。でも、教えてくれるものに意欲的に挑戦してみたいのです。

私はアルコールを受け付けない身体ですが、食材に好き嫌いはないので何でも有難く頂戴します。また、皿の上のものを残すのも嫌ですし、食材を無駄にしない料理人さんのことを本当に尊敬しています。「戦時中のことを思いなさい!」と厳しく言われたわけでもないのですが(!)

ところで、普段、「食べるものを写真に撮る」ということを殆どしません。熱いものも冷めるし、どうやってみても、品良く出来る所作には思えないからです。

しかし、この前パリの空港のラウンジで食べ放題であったマーシュ(Mache)がそれは新鮮でおいしく、思わずスマートフォンで撮影してしまいました。



上手く撮れるはずもないのですが。


なお、冬の旅だと季節外れで多分ダメだろうとは思いますが、フィンランドやスウェーデンなど北欧諸国でいつか食べてみたいものは「イラクサのスープ」です。濃い緑色がそれは美しい。



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