昨晩伺ったコンサートで、テノールの人が〈勿忘草〉を熱唱していました。


アンコールでの一曲でしたが、これまで聴いたことのないような強烈な歌いぶりでした。


普通、後半に向けて徐々に感情を盛り上げながら、抑えた感じで声を張ると思うのですが、昨晩の人は、どんどん勢いを増して、それは逞しく勇ましい歌声になっていた。


「ああ、こんな風にやってみたかったんだろうな・・・」


最後には思わず吹き出してしまいました。


まるで、勝利の歌のように、輝かしく歌い上げていた。


批評を書く予定が無くてよかった!面白かったけれど、演奏への評価は相当に難しくなるから。