某レストランでの出来事。

お店はテーブルが中心の中規模店。2人用、4人用、6人用と様々なタイプのテーブルがあって、事前に食券を購入するシステムで、各テーブルにはお水がピッチャーで置いてある。

店内は3割位の入りだろうか…1人で来店したその男。「お好きな席へどうぞ~~~!」の店員の言葉に、その男は何故だが6人用テーブルに近付いた。前のお客さんが帰った後で、片付けが終わっていない状態。え!?貴方は1人では?他にも空いているだろう?と…。

半ば強引に!?6人用のテーブルに陣取った男なのだが、座る瞬間に音がした。それは水筒の中の氷がぶつかる音!あぁ工事関係とか野外での仕事なのかな…と。この季節は大変だよな~頑張れ!がんばれ!と自然と思ってしまう自分。その男が店員に食券を渡し、しばし落ち着いた瞬間……。

「ドバー―ーーー!カンカンキンキン!!!」

テーブルにあったピッチャーの水を水筒に入れやがった!!‼ あの音からすれば、相当の量だろう…最低でも半分以上はあったのではないだろうか? 氷が水筒にぶつかる音も鮮明だった訳で…そして残ったのは、見事に空のピッチャー・・・・・・・・・・水も氷も無く正に空っぽ・・・・。

何だろうか…せ・め・て・・・水だけとかであれば、まだ解るというかなんというか…全部かよ~~~!と思って見ていると、あたかも「水が入っていませんけど…店員さん補充してね!」みたいな感じで空のピッチャーをテーブルの隅に置く男。

何とも図太いというかマナーは?というか文化は?というか人格の問題?というか…。よく見てみると…2人用、4人用、6人用とあるテーブルのピッチャーの大きさがそれぞれ違っている。一番大きいサイズがおいてあるのが6人用で、そこを狙ったのであろうか・・・・。はぁ…凄い.....。

さて…店員はどうするのだろう?観察してみた。男もさすがにバツが悪いのか「水ないんですけど!」とは主張しない。でもテーブルの一番端に置かれた、やけに目立つ空っぽのピッチャー・・・・ある意味、滑稽ではある。

しばらくして店員が品物を持ってきた…確実に空をアピールしているピッチャーは見ている筈。店員・・・・・見事にスルー!!!!!!!!!!

察するに…閉口だったのだろうなと…それはそうだろう、水どころか氷もない訳で…呆れたのか何なのか…見事に商品だけ提供して帰っていった。

 

その後、男が発した言葉・・・・・・・「チッ!!むかつく!!気付けよ、この野郎!!!」

 

人の思想や価値観はそれぞれではあろう。ただ…人間社会で生きる以上、自分以外の人というものに気を遣わないといけないということは間違いないと思う。

 

そして…水。たかが水かもしれないが、されど水だろう.......................。