その拍子に、ふと手が触れ合う。
「ぅあバカ、やめ」
「無理す。オレもー限界。狭いよ頭領・・・・もっと足開いて」
言葉通り切羽詰った様子で、塁はどんどん先へ急ぐ。
基本的に甘んじて辛抱する性格ではない彼である。
したくないガマンを自らに強いたりはしない。
思うままに手を重ね、足を絡め、体を合わせる。
「ちょ待ッ・・・・や、コレは・・・・無理、だって・・・・は、アッ」
求められた体勢はあまりに常軌を逸していて、善之新はそれでもなんとか応えようとしながら苦しげに息を継ぐ。
肺やら胃やらを押し潰さんばかりに折り畳まれた体が軋んで、目尻を通って垂れる汗が涙のように見えた。
「・・・・ダイジョブすか」
「い、から・・・・早く、ッ」
顔を歪める善之新が健気にもそう言うと、塁はおもむろに彼の上にのしかかった。
「うあッ、あっ、ソコは」
「頭りょッ、」
自重を支えるだけで精一杯だった善之新の四肢が折れ、塁もろとも重なり合って倒れ込んだ。
「はい頭領の負けー」
善之新の上にまたがったまま、塁が緩く笑う。
「だっておまえ、右手が赤で左手青はいいとして、そこに右足青で左足赤って、どんな軟体動物でもちょっと無理だろッ」
「えー、櫂斗ならできると思うけど。あいつのカラダ超やらかいから」
ルーレットをくるくると回しながら言う塁に、善之新はまだ組み敷かれたままだ。
「おい、いつまで乗ってんだよ塁、とっととどけ」
目一杯着崩した着物の襟首を掴み上げたのは千尋だった。
「おまえ無駄に筋肉あって重いだろ、ノシンが潰れたらどーすんだ」
「千尋サン・・・・ほんとはいいヤツだったんだな」
「こいつを潰すのはオレだ、楽しみを奪うんじゃねえ」
「ほんとに悪いヤツだったんだな!」
理由はどうあれ千尋の手で塁の下から助け出された善之新である。
べっちゃりと放り投げられた塁は別に文句を言うでもなく、器用に畳んだゲームのシートをルーレットと重ねて手に持つと、ドアに向かって歩き出した。
「やっぱツイスターは櫂斗とすんのが一番楽しい。あいつのカラダ超やらしいから」
「おい、さっきと一文字違うだけで健全化にひっかかってるぞ」
「あいつのカラダ超やばいらしいから」
「おまえのセリフの方がやばい!」
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
元祖エロゲー、ツイスターゲーム。←
男同士でもこんなに楽しい。
乙ゲーにハマってる暇なんかないんだゾッ!
久々の更新が劇場でスミマセ・・・(´Д`;)
進めば進むほどキツい体勢になるドMなあのゲーム、一時一世を風靡しましたですね。
単純なルールだけに運と実力が勝負の分かれ目。
説明する間でもないでしょうが、ルーレットが指した指示通りに両手足を色分けされたマスに置いて、そのアクロバティックな体勢の限界を楽しむゲームです。
足の間に手が、顔の前に胸が、という状況が量産される大人の遊戯でもある、かもしれない。←
相手の体勢をアンバランスにするためにわざとマスを塞いだり、体重を預けて潰したりという駆け引きも必要になる頭脳派ゲームの一面も。
どっちにしろ相手のご機嫌伺ってフラグとか勃てる必要ないんだよォッ。←
くっそー、カウントダウン絵ー!(まだ言う)
塁まで改稿たどり着いたけど、呪文なんか唱えてやんないんだからなッ。←
うそ。ちょっと描いてくれたの見たよ。
白夜叉降誕明日だね、楽しみにしてるわ!(もはや私信)