こんばんは (^o^)
ディーサポート しんぼ けんじ です
東京も寒くなってきました。暖房は必要とは感じてませんが、寒暖の差はけっこう感じられますね。
昨年からよく使われるようになった用語で 「ヒートショック」 って覚えています?
室温変化に応じて急激に脈拍や血圧が変動する現象をそう呼んでいます。
例えばあたたかい場所から外へ出たときにゾクッとするのも、
お風呂で着替えをするときも、
寒いトイレで用を足したときにも。
日常の多くの場面でおこっています。
ヒートショックが原因でおこる事故死としては、
・風呂による浴槽内での溺死、もしくは風呂床の冷たさがショックで入浴前に倒れる事例
・急に寒い場所へ移動したりする場合(上着の着脱のタイミングは大切なんですよ)
がよく聞くお話です。 残念ながらこの時期にお風呂の理由でお亡くなりになる方が出てきております。
病院、介護職員の方々は注意して行っていますよね。
どうぞご注意くださいませ。
さて、本題です。 今回はエンバーミングの処置時間について書いてみます。
故人様が施設に到着し、書類確認、衣裳内容、ご家族の要望確認できてから処置に入ります。
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④小切開、動脈、静脈の確保、保全液の注入。体内の殺菌、防腐 |
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⑨メイク ⑩(必要時)ご納棺
となります。①~⑥までは基本的には1人で行っております。
葬儀業界で需要の多い、シャワー湯灌では⑦~⑩に加え、準備、口上、逆さ水の儀式を2人で70~80分で行っております。
処置時間は3時間を基準にしておりますが、湯灌と違って定刻終了というわけにはいきません。
例えば ・ 体格 大きい方は保全液の量も増えますので注入時間が変わります。吸引処置の時間も変動します。
・ 保全期間 長期になるほど、上記以外の追加処置も必要になります。
・ 解剖体 死因の検査範囲によって血管が分離しています。全身を保全するため、各部使用可能の血管を見つけてから注入します。縫合箇所も処置前から広いので縫合も通常以上の時間がかかります。
・ お顔に死後経過による色素沈着、腐敗変色、黄疸変色の場合のカバーメイク
・ 修復、復元 状態、事故損傷によっては10分程度から数時間の追加処置が必要になります。 あまりに時間がかかりそうな場合は、ご家族が待てる時間も考慮に入れて処置計画を行っております。
・ 死後変化、病状による保全対応 死因による腐敗進行は様々です。腐敗進行は「細胞、組織の死滅」から始まっています。時期的なものだけではなく、高熱を発するような死因は内部温度が高く腐敗は早くなります。延命治療の間にも細胞死はあり得ます。壊死だって生前中に発生していることも1つの例でしょう。 この時は、末梢(体表面がわかりやすいでしょうが)にまで保全液が回らない可能性があります。 ・・以上が3時間を超える可能性のある場合と判断いたします。
事業理念として、衛生且つ安心できる保全の状況で葬儀を提供したいと考える葬儀社はもし明日通夜でも万全を期して処置を推奨しています。施設保有の葬儀社はすぐに処置へ案内できますので状態がよく、保全期間が少なければ2時間で終わることもあり得ます。
特に都内、川崎市、さいたま市は葬儀をする以上、火葬場も少ないのでエンバーミングも増えるかもと言われていますが、状態変化から、故人のためを思って早期火葬を希望する方の判断も出てくることでしょう。 しかし、経験上、しっかり対面してのお別れの儀式もしくは時間を作るのとそうでないのとではご家族の満足度もエンバーミングを選んだ方からは違っていたはずと言っていただけます。
そのお言葉があるからこそ、私も自信を持ってこの仕事ができ、ここでお話しできるのだと思います。
今日はここまでとして、皆様風邪の引きやすい時期でもあります。どうぞお体にご注意くださいませ。 |
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