中小企業の7割がIT人材ゼロ | 東銀座ではたらくIT社長ブログ

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ディースタンダード株式会社の社長である小関智宏のブログです。

ディースタンダードの小関です。表題の通り、日本の中小企業は大変です。令和3年の統計では日本の企業数は368万社です。大企業はせいぜい数千社ですから、単純に計算して

も250万社にIT人材が0人なのです。当然専門職としてのポジションではなくて、兼務しているケースは往々にしてありますので、10%だけお手伝いするにしても25万社ですね。

各社に1名ずつ配置しても25万人足りません。正直、この観点は創業時から持っていて「何故色々な企業は自社で採用しないんだろう」という疑問がありました。求人と求職者

のミスマッチが大きいことは当然としても、「いったい何をお願いしたらいいのかわからない」という中小企業がほとんどだったのです。ですので、まずは基礎的な部分から始める

必要があって、業務の見直しだけを我々のような会社に相談してみるかー、となる。そうすると一様にSaaS型のサービスを提案されて導入することにする。ここまではいいとしても

その後、自発的に活用するメンバーがいないもんですから急速にみんなが使わなくなり、いつも通りの仕事の型に戻っていく。という構図になります。喫緊の課題ではなかった

し、しょうがないよね。となって年度がかわる頃にはなかったことのように扱われていくのです。そうこうしているうちに創業社長は進退をせまられ、廃業、M&Aにステージを

進めていくことになります。そもそも後継者不足はこのような企業風土がもたらした必然の結果だと言えます。打つ手は無限にありながら、選択肢を狭めて行ってしまうのは

大変もったいない状態ですね。