パソコンにつないだモニタに表示されたデザインの色合いと
出力された印刷物の色合いが大きく違うことがある。
データ納品のことを考えると、
プリントアウトの色味が違うだけで一気に不安になる。
RGBのモニタとCMYKの出力機では当たり前のことだが、
大昔と違い、モニタの表示と印刷の出力との色合いを
できる限り近づける技術は飛躍的に進歩を遂げた。
また、パソコンやプリンタ自体も同様に改善されたことで
驚くほどの違いが生まれることは、近年ほぼなくなったと言える。
だから、
よっぽどでない限り、インクジェットで出して理想に近ければ、
そのまま入稿データを作成して納品することも多く、
それで問題が生じることなどほぼないと言える。
デザイン上で特に気を使うのは食品や人物の顔色であり、
CMYKのいずれかが強く出るだけでも印象は大きく変わる。
本来であれば、
Macと画面と入出力機器との間でキャリブレーションを行い
それぞれの色の違いを少なくする必要があるのだろうが、
食品やグラビアなど専門的な業種を扱うわけでもなく
そこまでの技術や設備があるわけでもないので、
それぞれの機器はデフォルトのまま使用している。
制作の段階では、モニタに表示された色を信じて作るため、
理想的には画面上の色合いのまま出力されることが望ましい。
しかし、出力機のメーカーや性能、補正の仕方などでも
色合いや色の濃淡など印象がかなり違うものである。
最終的には、
クライアントが利用している印刷会社の印刷機の色合いが正解だが、
その中間点として「どれを信じればよいのか?」迷うような事案が
最近発生した。
表示に使っているモニタは、MITSUBISHI製のRDT233WLM-D。
昔のCRTはMITSUBISHI製の表示がダントツに優れていたが、
各メーカーの性能も上がり、液晶モニタが標準となった今、
表示に関する大きな違いは現れなくなってきている。
まず、
左上部、EPSON EP-977A3のインクジェットプリンタで出力すると、
画面表示と同じような色合いで印刷された。
しかし、
あくまでもオフセット印刷ではなく6色のインクジェットのため、
表現力という面では大きく違う。
色の確認としてコンビニの出力機を利用することはほぼないが、
最近ではPDFなどを簡単にプリントアウトできるということもあり、
勉強がてらファミマとセブンの2店舗で出力してみた。
ちなみにローソンとファミマはSharp製の出力機を導入しており、
セブンはフジフィルム製であった。
ローソンとファミマが同メーカーのため、ファミマで出力した。
出力機のメーカーを考えれば一目瞭然で分かる通り、
家電が主力のsharpに優れた色の再現力は期待できず、
出力用の用紙も対応用紙ではないのか手触りが悪かった。
反面、さすがに色合いについては専門と言えるだけあって、
セブンのフジフィルム製はまだ期待できる色合いであった。
その後、近所にあるカンプリを訪れて、
WindowsとMacのそれぞれから同じファイルを出力すると、
Windowsからの出力のほうが若干赤が強かった。
マシンの設定なのか、Illustratorの設定なのか
はたまたプリンタドライバの認識違いなのか?
ちなみに、カンプリは東芝製のプリンタを採用していた。
出力型のショップでは珍しいメーカーである。
カンプリ神戸店はWindowsが2台、Macが1台店内にあり、
PCを使って出力しても印刷料金だけなので、
カラーレーザーがなくて色の確認をしたい場合
非常に重宝するが、注意も必要。
店内にあるMacのIllustratoreはCS5なので、
最新バージョンで作成したaiデータは開かないため、
バージョンを落とすかPDF変換する必要がある。
最後に事務所のCanon製カラーレーザーからも出力したが、
どれもこれも「黄色」が強く出過ぎる。。。。
なんでかなぁ〜と調べると、
背景に被せたテクスチャが4色カラーのままで、
しかも若干黄色が強くて、色かぶりした
という素人くさいミス。
でも、
出力する印刷機によってこんな色の違いが出てしまうと
どれを参考に調整すればいいかわからなくなる。