メールの添付容量は2MBまでがビジネスマナーだとするNTT東日本だが少なすぎないか? | 今日が明日へ、明日が未来へ。

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未来は過去を積み上げた成果であり、その日を大切に生きた者しか幸福な未来を創れない。
だからこそ、過去や未来を考えず、今その瞬間を生きる。

デザインの仕事をしていると、

初稿の提案として数案デザインを提出する事がほとんどである。

 

提出する書類はPDFファイルが通常で、メールで添付して送るが、

最大まで容量を削って軽くして送らなければいけない。

 

 

PDFファイルは画像ファイルと違って容量が重くなりづらく、

文字部分はベクターデータとして拡大しても粗くならないため、

もっぱら、何でもかんでもPDFとして送ることが多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな比較的軽くできるPDFファイルをメールで送っても

時々、先方のサーバ容量の関係でエラーになることがある。

 

改めて大容量の転送サービスを利用して送り直すのだが、

ふと疑問に感じたことがある。

 

 

「1通のメールで最大どの程度送付できるのか?」

ということだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

早速、調べてみる。

 

検索結果で出てきた表示内容を参考にすれば、

Gmailなどでは25MB程度、一般的には20MB、100MB

中には容量無制限などもあり、プロバイダによるといわれる。

 

 

大昔であれば、数MB程度のメールでもエラーで届かず、

送信後に電話連絡をして到着の確認を入れるなど、

二度手間なことで時間を費やしていた記憶がある。

 

契約するプロバイダやプランなどによりまちまちだろうが、

一般的なビジネスにおける標準サイズはどの程度なのか?

 

 

 

 

 

通常、

ビジネスメールを送付する場合、添付する書類などは

エクセルやワードのテキスト系ファイルやJPEGなど

比較的容量としては大きくない添付ファイルが多いので、

余程でない限りエラーになることなどないだろう。

 

しかし、

現代において画像や動画などをやり取りする仕事であれば、

数百MB~数GBのファイルサイズも考えられるので、

ストレージサービスやファイル転送サービスなど

大容量でも問題なく送付できるサービスを使いながら、

比較的少ない容量のファイルのみメールで添付するだろう。

 

業種や事業内容により画一的には考えられないが、

おそらく、5MB~10MB程度を基準として、

一度に15MB以上になると悩むことになるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

検索結果を眺めていると、その中にNTT東日本の記事を見つけた。

 

 

メール添付容量は2MBまで!知るべきマナーと大容量データの送り方

 

と題したコラム記事のようだ。

 

要約すれば、

あまり容量が大きいとトラブルが起こり取引先に迷惑をかけ、

サーバに負担をかけることで、マナーがなっていないと信頼を失う。

一般的に、企業のメールサーバ容量は10MB程度に設定している事が多く、

大容量のメールを送ることでメールボックスに負担をかける。

 

だから、

メールの添付容量は2MBとして、それ以上はストレージや

転送サービスなどを利用して、メールで送らないことがマナーで

信頼を失わないコツである、みたいなことが書かれてある。

 

 

 

 

そして、

大容量のファイルをメール添付してはいけない理由として、

①メールが届かない可能性がある

②相手のメールボックスをいっぱいにしてしまう

③受信に時間がかかる

以上の理由が述べられていたが、それら内容が現代的ではないため、

それぞれについて考察してみる。

 

 

 

①メールが届かない可能性がある

「古いサーバを利用していると、上限3MBまでということも」

 

などと書かれてあるが、通常はそれほど少なくはないし、

現代社会での業務において、そのサービス自体に問題を感じるべきであり、

レンタルサーバの変更を検討する必要があるのではないだろうか?

 

こんな「しょぼい」サービスを利用している会社などがあれば、

根本的な危機感を感じなければ、ヤバい。

 

 

 

 

②相手のメールボックスをいっぱいにしてしまう

確かに、割り当てられたメールサーバの容量に制限はあるが、

書かれてあるような「100MB」などいつの時代だろうか?

 

もしそのような容量の少ないサービスを利用しているならば、

上記同様、問題意識を感じ契約変更すべき事案であり、

メールを送る側の問題ではなく、受け手側の改善点である。

 

たとえメールボックスが一杯になったとしても、

それは受け手がサーバ上のメールを溜め込んで削除していないという

これまた受け手側の怠慢であり、気づいて削除すべきである。

 

 

 

 

③受信に時間がかかる

現代は、288Kや518Kなど電話回線とモデムの時代ではなく、

しかも、ISDNは終わり、ADSLでの通信も徐々に終わりつつある。

 

時代は光回線が主流のブロードバンドに突入しているのに、

受信に時間がかかったり負担が増えることは少ない。

 

スマホやWi-Fiを利用して大容量の動画やゲームなどを

そこらじゅうでやっているのを見ればわかるだろう。

 

もし大容量の通信が不可能な世界なのであれば、

若者は動画もゲームも自由にできないことになる。

 

 

 

 

 

ページ全体の内容を通して言えるのは、

「いつの時代のことを述べているのだろうか?」

という感想である。

しかも、通信を扱う企業であるにも関わらずだ。

 

 

 

自分ごとで言えば、これまで過去10年程度さかのぼって考えてみても、

10MBや15MBのメールを送信して怒られたこともなければ、

まったく届かなかったことなど一度もない。

 

「通常」のプロバイダのサービスを利用していれば

経験上、20MBあたりが標準的な上限だと考えられ、

15MBを超える容量あたりで、転送サービスなど

他のサービスにより送付することを考えるようになる。

 

 

 

 

 

 

 

結局、

NTT東日本が展開する「コワークストレージ」という

ストレージサービスの利用を促すための誘導記事なのだが、

あまりにも時代錯誤が甚だしい内容でわざとらしい。

 

 

 

ちなみに、

一度に送受信できるメール容量や最大容量を検索すると、

メールサーバ全体では、最低でも数GBは用意されており、

一度に送受信できる容量は大体10MBというのが平均的だろう。

 

中には5MBなどという少ない容量のサービスも見受けられたが、

ほぼ耳にしたことがない格安サーバにおけるサービスで、

一般の会社などでは絶対に選ばれないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでの話はビジネス限定であり、

現代では、大企業から小規模事業者までがWebサイトを保有するため

レンタルサーバと契約をして、メールサービスも利用する。

 

通常以上の条件で決定すれば、上限が3MBや5MBなど不便であり、

業務上問題を感じるのが普通だろう。

 

 

 

 

おそらく現実に即した内容で話の展開を進めると、

ストレージサービスを利用するメリットが薄く感じるため

あえてオーバーな表現にしているのかも知れないが、

2MB以上のメールを送るとビジネスマナーを損ね、

信頼を失うことになるなど、まったくあり得ない話である。