中国の核弾頭数が前年比90発増で推計500発になったとスウェーデンの研究機関が指摘した。反日教育を続け尖閣諸島や台湾問題で日本と対立している中国がこれほどの核兵器を保有していることは大いなる脅威である。

 

日本はこれに対しどう対処するのが正解なのだろうか。日本単独で中国と対抗することはできない。アメリカの支援がない限り尖閣諸島を占拠されたとしても中国と軍事的に対抗することは選択肢にはなりえない。小競り合い程度の戦闘はしてもアメリカを巻き込まず撤退し、国際世論を利用した批判戦略に移行すべきだろう。また、台湾有事においては仮にアメリカが参戦したとしても日本はそれに参加すべきではない。

 

日本が中国にとりうる唯一の軍事的戦略はアメリカや周辺諸国との同盟関係を維持し、中国に軍事行動という選択肢を選ばせないようにすることである。実際に尖閣や台湾の為に中国と戦争するのはリスクが大きすぎる。

 

日本も核武装することは必要であるが、それはあくまでも中国が日本を核攻撃すれば中国も無傷ではすまないと示すことにすぎず、経済力格差を考えても日本が中国と対抗しうるほどの核戦力を持つことは不可能である。

 

実際のところはアメリカの核ミサイルを日本に持ち込み、その運用に日本の意思が反映できるというのがベターだろう。

 

対中国戦略は軍事的なオブションというよりも政治的経済的なオプションで対抗すべきである。政治的には

日本や東アジアの危機がアメリカの利害に直結していることをアメリカの権力者や経済界、世論に徹底することである。

 

また、国際世論を誘導し中国の権威主義的な強面政策について批判する世論を醸成することである。

 

経済的には中国経済がこれ以上成長しないように中国の成長につながるような設備投資や技術移転を妨げることである。

 

いずれにせよ、東アジア地域における中国の地位は突出しており、軍事的に日本が対抗できる余地はない。アメリカの軍事的支援と政治・経済面の戦略で中国に軍事力を行使させることなく、中国の勢力を弱める戦略をとる以外に対抗する手段はない。

 

結局のところ反日教育を止めない限り、中国は日本とは相いれない脅威であり続ける。