北朝鮮がまた核実験を行ったそうですが、日本としては当然大変遺憾なことであり、厳重に抗議し制裁も強化しなければなりません。しかしこのことをアメリカが言えばあもり説得力がない。つい先年まで臨界前核実験を実施した国には非難する資格がないような気が致します。別に北朝鮮を擁護する気は毛頭ございませんが、アメリカに限らず核保有国（一応認められているのは奇しくも国連常任理事国５か国のみ）がそれを非難しても説得力に乏しい気が致します。
自分達だけで世界を牛耳ろうという魂胆があからさまであり、もし日本が核保有を宣言したらそれこそ大反発を喰らうことでしょう。しかしインドもうやむやのうちに核保有国になってしまいましたし、我が国もやり方次第では難しい話ではないでしょう。技術的水準は十分であり相当量のプルトニウムを保有しているそうですから、さっさと核を保有すると宣言してしまえば良い。それを検討をするだけでも相当な効果が得られることでしょう。
ところで以前テレビで核兵器の専門家を名乗る方が、「トランク位の大きさで滑走路や橋梁を破壊する小型の核兵器を密かに持ち込み、テロに使われると怖い」と仰っておりましたが、こんなものが存在するのか甚だ疑問であります。そんな目的に使うのであれば何も核爆弾でなくとも良い筈であり、ウランやプルトニウムの核分裂には臨界量というのがあるのでむやみに小型化は出来ないと考えます。ただ中性子を閉じ込める反射板のようなものが開発されていれば可能でしょうが、あまり人心を惑わすようなことは仰って頂きたくないものです。