春の観劇旅で5作品見てきた最後は

こちらを見て来ました。

ミュージカル「イル・テノーレ」。

新作創作ミュージカルでありながら

初演公演が終わってすぐに

延長公演が決まった作品。

当初渡韓時期と公演期間が被らないな…

と残念に思っていたのですが

延長が決まって見られることになりました♡

 

韓国初のオペラ歌手になった

元医学生の物語…

 

見てきたキャストはこちら

ユン・イソン:パク・ウンテさん

ソ・ジニョン:パク・ジヨンさん

イ・スハン:チョン・ジェホンさん

以下略

 

会場は久しぶりのブルースクエア

 

フォトゾーンには今回も行列ができておりました。

エヴァンの時もそうだったけど

皆さんコンセプトのある写真を撮影するから

1人(1組)あたりの滞在時間が長め^^;

私はいつもフォトゾーンの写真だけ撮って

自分達は入らないのですが今回は…

皆さんの真似して撮ってみました^^

(結構いい感じに撮れたと思う…)

 

主人公イソン役はパク・ウンテさん、

ホン・グァンホさん、ソ・ギョンスさんの

トリプルキャストでどの方も見たかったけど

他の観劇作品との絡みでウンテさんに…

 

物語の背景は日帝時代。

独立運動をする学生達があからさまに

政府批判をできないので利用したのが演劇。

医学生だったイソンは英雄的活動学生だった

兄の志を継ぎ自分も運動に参加。

折しも偶然耳にしたオペラに魅了されることに…

イソンは才能を見出され

学生達のオペラ上演を目指す。

しかし政府の締め付けは次第にきつくなり

外国語公演を禁止されたり

学生の公演が禁止されたり…

様々な困難に立ち向かいながらも

オペラ上演を目指すイソン達だが

彼らの公演に政府の要人が来ると分かり

暗殺が計画される…

という韓国オペラの黎明期の思い出を

年老いたイソンが回想している構成になっています。

 

こちらウンテさんのハイライト映像

 

ウンテさん演じるイソンは1幕序盤では

頼りない医学生姿がかわいらしく

医学の道を閉ざしてオペラ一筋になってからは

一途に夢を追い徐々に叶えていく姿が

見ていても誇らしく

2幕からは大人としての人生を歩みだし

甘酸っぱかったり切なかったり

そして年老いた姿では涙々~><

あらゆる姿を堪能できて大満足でした。

 

そして学生運動を率いる女学生ジニョンを

演じたパク・ジヨンさんも

全編通して志高い気概に満ちたキャラを

演じていらして溌剌とした中にも

温かい心が感じられるキャラクターが

とっても素敵でした。

 

また新たな創作ミュージカルの代表作が

生まれたな…と思う作品でした。

韓国の創作陣の素晴らしさを実感しました。

 

この曲大好き♡

 

途中日本人役の俳優さん同士が

日本語で会話するシーンがあって

そこは舞台の両脇に韓国語字幕がつく

のですが、日本語を聞き取るには

発音が韓国っぽ過ぎて難しいし

字幕読むのは間に合わないし…で

日本人はそこが理解できない><

という面白現象が起きていました^^;

 

日帝時代ものはドラマを見ることはあっても

ミュージカルを見るのは初めてでした。

日本人の描かれ方が気になるよりも

日本人が見に来てることを

韓国のお客様がどう思うのかな

っていうのが気になって…

この作品はもちろん日本人が抑圧してる

存在ではありますが、描かれ方は

あまりヒドイ感じは無かったので

見ていて不快に思うようなことは無く

観客の皆さんの日本に対する悪印象も

ほとんど感じられませんでした。

何より素敵な作品だったので

旅の締めくくりにこの作品を選んで

本当に良かったです♡