今日はこちらを観劇に行ってきました。

 

紀伊国屋サザンシアターで上演中の

「連鎖街のひとびと」

井上ひさしさんの作品を上演するこまつ座さんの作品です。

 

私はこまつ座さんを見るのは今回が

初めてだったのですが、

この夏渡韓した時に見たソン・ソックさんの

お芝居「木の上の軍隊」が井上ひさしさんの

こまつ座さんで上演された作品でしたので

井上ひさし作品は二つ目の観劇でした。

 

私のお目当ては西川大貴さん。

とはいえ、ストレートプレイよりは

ミュージカルに馴染みのある私としては

歌わない西川さんは別に見なくても…

と思って当初チケットを取っていませんでした。

が、西川さん本人がけっこう強力に

SNSで見ることをオススメしてたので、

なら見てみようかな…とチケットを取りました。

 

当初チケットを取らなかったのは

このお芝居が戦後の満州を舞台にした

お話だというのもありました。

ちょっと重たい感じかな…と思ったからです。

 

が、結論行って良かったです!

 

戦後の満州でソ連軍将校の歓迎会のため

演劇の台本を書かなければいけない

2人の作家の起死回生の物語。

公演の日は迫るのに台本は全く書けていない

ピンチの作家たち。

その一人、塩見(高橋和也さん)が

息子同然に可愛がっている一彦(西川さん)は

才能あふれ運命的な愛まで手に入れた作曲家。

しかし、一彦を絶望の淵に落とす出来事が><

色々なピンチを切り抜けるために

奮闘する大人達の様子がテンポよく

音楽も交えながら描かれていくストーリーで

登場人物達が置かれた状況はかなり

深刻なのですが、お芝居としては

楽しくて重さは感じませんでした。

 

周りはずっと年上の出演者ばかりな

今回の西川さん。

キャラとしても前途有望な青年の役で

希望にあふれている時はキラキラとしてて

絶望に落ちた時はふにゃふにゃになってて

それぞれ可愛かったです。

立ち直って張り切る姿も微笑ましくて

とっても似合っていました。

歌わないし…と思っていたけど

(ソロでは無いけど)歌うところもあるし

バラライカを演奏したりするし、

何より見てて思い出したのは

そもそも私が西川さんに注目したのは

映画「TAP」での演技だったんだった><

西川さんが演技するのが好きだったんだ

と思い出させてもらいました。

 

西川さん以外のキャラも皆さん本当に

役にピッタリはまっていらして、

全ての台詞も動きもお稽古の賜物なんだけど

まるで自然に流れていくので

本物感が強くてこちらも没入できました。

 

連鎖街でピンチを切り抜けようともがく

人達にハマって笑ったり

時折チクっと胸が痛んだりするうちに

気付くと心が温まっている作品でした。

カッと熱くなるのではなく、

ボワンと温かくなっていて、

遠赤外線みたいな…^^;

寒さが本格化してきた今の季節に

ちょうど良いかもしれません。

 

西川さんが公演情報やチケット情報を

Xで発信してくれています。

https://x.com/taiki_nishikawa/status/1722525436142624833?s=20

(こちらのポストからスレッドを辿ると

情報が色々載ってます)

 

アフタートークで宣伝するよう言われたので

ちょっと宣伝してみた^^