変な動きの台風が近づく中、

昨日はミュージカルを見てきました。

 

日生劇場で上演中の「ジャック・ザ・リッパー」日本版です。

 

2009年の韓国初演以来オムさんが

ダニエルを演じてきた作品。

私も2013年の来日公演と

2016年のソウル公演でオムダニエルを

見ており、大好きな作品です。

 

主催さんが熱心に宣伝して下さってたので

ここでも何度か期待のほどを

ご紹介してきましたが、いよいよっ!

 

ダニエル、アンダーソン、ジャックの

3役はダブルキャストになっていますが、

私がチョイスした組み合わせはこちら…

 

ダニエルは木村達成さん。

城田くん主演・演出の「ファントム」で

シャンドン伯爵を演じていらして、

私は生では拝見していなかったんですが、

お友達から借りたDVDでキラキラしてたので

きっとダニエルに似合う…と思ってチョイス。

その思惑通り、医師としての使命に燃えたり

運命の女性と出会って高ぶったりする

木村ダニエルのキラキラぶりが良かったです。

 

アンダーソンは加藤和樹さん。

ジャックとアンダーソンの二役をこなす加藤さん。

でも、私がイメージする加藤さんの雰囲気は

アンダーソンの方がマッチしそうだと思いチョイス。

やさぐれた刑事の感じと加藤さんの声は

やっぱり似合っていました。

ただ、「灰色の都市」で高音出すところは

ちょっと出し切れてなくて残念><;

ジャックもアンダーソンもシャウトする曲が

多いから大変よね…(・・;)

 

ジャックは堂珍嘉邦さん。

アンダーソンに加藤さんを選んだ時点で

自動的にジャックは堂珍さんになるのだけど、

それを置いてもロック調に歌うジャックに

堂珍さんの声が似合いそう…と思いチョイス。

韓国のジャック役はソンウさんやボムレさん、

スンチャンさんといった重厚感のあるキャストが

多いイメージですが、堂珍ジャックは

重厚感よりは妖艶さが魅力的でした。

 

シングルキャストの皆様…

ポリーのエリアンナさんはキャスト発表時から

絶対に似合うわ!と確信してましたが、

やはりとても似合っていました。

韓国版だとポリーは序盤でもアンダーソンに

気持ちが残ってる感じがするのに対して、

エリアンナポリーは途中までは

そんな素振りを見せないのが、

見てて意外な感じがしましたが、

その分、最後に本心を吐露する場面が

生きてくるのでした。

 

グロリアのMay’nさんは今回初めて知った方。

アニソン界では有名な方だそうですが、

ミュージカルの経験はまだ浅い…ということで、

歌が先立っちゃって芝居がついてきてない

感じが残念でした><;

歌そのものも私が知ってるグロリア達と

比較しちゃうと…(・・;)

韓国版を知ってるからこその感想であって

日本版初見の方にはあまり気にならないと思います。

 

一番気になっていた田代万里生さんのモンロー。

目立たないけどモンローが歌えるって

結構大事なんだな…と気付かされました。

万里生さん史上一番クセが強くて

悪いヤツだと思われるモンロー。

確かにクセ強キャラをしっかり演じてらっしゃる

のですが、やはり元来の上品さを

隠し切れないというか…可愛かったです。

特にヘアスタイルがふわふわパーマで、

時々帽子を取って頭をポリポリかいたりすると

ワンちゃん感があってかわいい~♡

この冬上演の「ストーリー・オブ・マイライフ」を

見に行くべきだろうか…と思わされました。

(演出的に彷彿とさせる…)

 

全体的に韓国版ファンも納得の出来ばえでした。

韓国版の演出を残しつつ、

程よく日本版の工夫がありました。

例えば、殺人シーンの血の表現とか、

なるほど~@@と思いましたし、

ジャックが登場してるシーンはどこも

韓国版とは違う演出が加えられてて

それらがどれも良かったです。

終盤のジャックダニエルシーンも

すごく良かった~^^

あと、最後の最後のモンローの演出も

モンローらしさの極みで素晴らしい!

 

回転する舞台装置が特徴的な韓国版。

日本版はどんな舞台になるのか

…もとても気になっていましたが、

韓国版とは全く違う造りながらも

世界観はそのままに表現されていて

これもホッとしました。

日生劇場の客席の壁は貝殻が埋め込まれてる

(確かそうだったと思う…)

ちょっと凸凹した感じなのですが、

その延長にロンドンのレンガ造りの

街が広がってる感じのセットが繋がってて

客席との一体感が感じられました。

 

衣装も素敵でした^^

韓国版より更に丁寧に作られてる感じ。

アンサンブルキャストさんが早替えが大変

とツイートされていたのを見ましたが、

確かに大変そうでした…(・・;)

あと、ジャックとダニエルの衣装も

リンクしていて、お写真で見ると

ジャックのマントの下のコートが

色は赤いけど形は白衣っぽい…

素敵なアイディアだな~と感嘆しました。

 

韓国版ファンとして一番嬉しかったのが

カーテンコール!

一旦全員が挨拶した後、

韓国版と同じように歌いながら再登場してくれます。

この方式、今後日本でも定着してくれると

嬉しいんだけどな~。

そして、カテコの後のオケの演奏も

最後まで余韻を楽しめて嬉しかったです。

 

ネタバレ記事を書いた時に

ジャック初見の友達と行くって書いたけど

勘違いで、その友達は既に別の回を

同じキャストで見てたんですが、

良かった、面白かったと言ってくれました。

私はオム友Sさんと一緒に見たんですが、

終わってから駅まで一緒に歩きながら

韓国版を見た時の思い出が甦ってきて

ちょっと泣きそうなくらい切なくなりました><;

オムダニエルに会いたい…♡