春の旅2日目…

水原からソウルに到着した後は、

ホテルに荷物を置いて早速おでかけ…

 

向かった先は大学路。

半島がどうでも、移動してばかりでも、

せっかくだから楽しまねば!

…ということで、こちらの作品を見ました。

 

「ミスターマウス」

 

日本でもドラマ化やミュージカル化もされた

ダニエル・キイス作「アルジャーノンに花束を」

を原作として、舞台を韓国に置き換えて

創作された作品です。

 

キャストはこちら…

 

ダブルキャストの主人公インフは

初めて見るホン・グァンホさん。

知能遅れのインフに手術をして

天才に変えてしまうカン博士役は

ドヨンさん出演ドラマ「恍惚な隣人」に

出演されていたソ・ボムソクさん。

 

絶大なる人気を誇るグァンホさんの舞台を

やっと見ることができました。

しかも、「オー!キャロル」では

ちょっとコミカルな役柄で、

歌もそれほど重厚ではなかったので、

もっと見ごたえのある役で見てみたい!

と思っていたソ・ボムソクさんとのペア。

旅の行程上ここしかない…という回に

このペアがキャスティングされていて、

とてもラッキーでした。

(その分チケッティングは熾烈だったので、

すっごく緊張しましたけど…)

 

ダブルキャストの二つのキャラクターの

それぞれもう一人のキャストも

どちらも「ウェルテル」で好演していらした

キム・ソンチョルさんとムン・ジョンウォンさん

なので、そちらのベルテルペアにも

興味はあったのですが…

 

で、今回見ることができた

グァンホさんとボムソクさんのお二人、

どちらもジキハイ俳優さんたち…

=演技力も歌唱力も間違いない!

ということで見ごたえたっぷりでした。

 

こちらのボムソクさんのインタビュー映像で

ちょこっとずつ舞台での映像が見れますが、

一番最初に出てくる曲なんて、

まさしく「ジキル&ハイド」の「チグミスンガン」

を聞いている感じ。

(博士が研究対象となる人間を見つけて

研究に期待を寄せる曲なので、

シチュエーションもまるきり同じ…

多分、これってジキハイへのオマージュ的な?)

 

大人なのに子供レベルの知能しかなく、

行動もしゃべり方もまるきり子供…

という状態で登場するグァンホインフ。

上下ジャージで、ウエストバッグを付け、

ちょっとお尻を出しながら

ヒョコヒョコと歩くその姿は

モッサリしていてミュージカルスターには

全く見えません><;

歌声も子供っぽいし、発音も舌足らず…

体形もなんだかちょっとボテっとしてて、

何か詰め物入れてるのかな?

と思いながら見ていました。

 

そんなインフが手術を受け、

知能がぐんぐん上がっていくのですが、

その過程が見もの。

ジャージ姿のインフのままだったのに、

いつの間にか知識が口をついてあふれ出し、

声のトーンが変わっている…

まだ本人も気付いていないけど、

劇的な変化がインフの中で起こっている様子は

見ていても劇的でした。

 

高いIQを獲得し、さらに変身を遂げたインフが

スーツ姿になって登場すると、

もう先ほどまでのインフとは別人。

顔つき、目つき、声、動作、全てが違い、

体形までスラリとして見えます。

別にジャージの中に何かを詰めていたわけでは

無さそうなのですが、

本当に体形も違って見えるのです。

 

博士の研究・実験の成功例として

世界中の著名な博士たちに

お披露目するブリーフィングの場は

色々なコメディキャラが登場して

思わず笑ってしまう場面。

ジキハイ俳優二人が出演する回だったので、

おかしさ倍増でした^m^

 

高い知能を手に入れて幸せになれる

…と思っていたインフでしたが、

次第に博士の実験用マウスではない、

一人の人間として認められたい!

という想いから博士に反発するように…

博士の研究発表の場で二人が

対決するシーンの迫力はハンパありませんでした。

 

天才科学者の博士と

博士が作り出した天才のインフ。

天才同士の対決はまるで

ジキル対ジキル…と言った感じ。

しかも、めちゃくちゃ気持ち入って

すごい迫力な二人の距離が

めちゃくちゃ近い~~~><;;

鼻先10センチくらいの近さで

燃えるような視線をそらさず

対決する二人は本当にすごかったです。

 

ずっと願っていた父親との再会シーンや

ラストの部分では切なさもハンパなく、

会場は涙々…

私もアゴまで流れ落ちるレベルに

泣いてしまいました…(:_;)

 

さすが、グァンホさん。

さすが、ボムソクさん。

 

大学路の舞台らしく

温かみのある舞台装置。

楽曲も手の込んだものではなく、

見終わった後もフッと思い出せるような

シンプルな曲が多かったように思います。

それをこの豪華キャストの大迫力で聞けて、

作品のスケールと役者のスケールの

アンバランス感は若干あったけど、

大満足の作品でした。