初夏に葉を茂らせるセンダンの木を見ると、

必ず思い出す風景があります──

小学校の校庭にあった、

三本並んだ大きなセンダンの木です。

小学生のころ、授業でクラブ活動ってありましたよね。

将棋クラブとか、工作クラブとか。

今でもあるのかな?


私が通っていた小学校には、

ちょっと変わったクラブがありました。

「読書クラブ」📖

なんと、授業中、校内であれば好きな場所へ行って、

好きな本を読んでいいというクラブですおねがい


なぜか図書室は校庭の隅にあるプレハブ校舎でした。

図書室を出ると、すぐ目の前がセンダンの木陰─

椅子を持って外へ出て、その木の下で本を開きます。

少し緑がかって揺らめく木漏れ日がページに落ち──

ページをめくると、あの本の匂いがしました。


初夏の風が、とても心地よかったのを覚えています。

ちょっと本から目を離すと、

足元にはセンダンの小枝がたくさん落ちていて、

折るとニッケのような爽やかな香りがしました。



そして、窓を開けた校舎からは──

授業をする先生の声が風に乗って聞こえてきます。

ときどき、 音楽室からリコーダーの音色も流れてきて…。

あの頃の学校って、 いつも窓が開いていました。



とはいえ、 

読書クラブが人気だったわけではありません(笑)

人数制限で第一希望に入れなかった子たちが、

第二希望、第三希望で入ってくることも多くて…

本を読むより、

センダンの実を拾って投げ合いが始まることも

しばしば……笑い泣き


そうなると、次のお気に入りの場所──
校舎の外階段、最上階の踊り場でしたニコニコ


夏の日差しを避けて、

コンクリートの影に座り込んで本を読む。

ホームズだったのか、
ドリトル先生だったのか、
十五少年漂流記だったのか。

もう思い出せません。


ただ──
本のページの白さと、

音があるのに静けさを感じる

ちょっと気怠い感じの

不思議な午後の空気だけは、
今でも鮮明に覚えています。

小学生の頃は、
本を読むのが本当に好きだったんですよね。

その話は、また機会があれば──

あのセンダンの木、まだ残っているのかなぁ。
もう一度、
あの木陰で本を読んでみたい気もします。

あの頃みたいに、何も考えず、
ページをめくるだけの午後を過ごしてみたいですね。


……まぁ。

小学校にオジサンが入っていったら、
確実に通報されますけどね🤣