朝、二度寝をしてしまった。

疲れているのか…。

 

 

ポチッと聞きながらどうぞ…。この方のこの「夢破れて」は、本当に素敵。私、これを聞くといつも泣きそう。この方は役者さんらしいです。

 

 

 

 

私は、今朝の二度寝で、こんな夢を見た。

 

 

 

私は外国に住んでいる。

 

家の離れには、洋館が建っており、そこの手入れをしている。

中には薔薇の鉢がたくさんあって、西洋と日本、アジア、アフリカ、世界中の趣味の良いアンティークが飾られている夢のような部屋だった。

 

 

私が、薔薇の鉢を剪定をしていると開けっぱなしのドアから女性が入ってきた。

『これは、とても珍しい品種ね…。』

『これは良い色…。』

独り言みたいに小さな声。

イギリスの英語で分かりにくい…。

 

私が剪定に迷っていると、「ハサミ、あるかしら…?」

と、聞こえたが、次の瞬間にはもう美しく剪定された薔薇が出来上がっていた。

 

 

 

 

テーブルには美しい扇子が小さな箱に入って並んでいた。

開いてみる…。ため息の出そうな素晴らしい絵付けがしてあった。淡い緑と紫の霞のかかったような繊細な絵だった。

白檀の香り。

 

 

部屋は広くいくつもあった。

 

次の部屋には蘭の鉢がたくさんある。

香りの良い蘭の花に美しい昆虫が止まっている。

 

窓の外には薔薇園があった。たくさんの人で賑わっていた。

その薔薇園に吸い込まれるように外に歩いていくと、

『今日はオープンガーデンなんでしょう?素晴らしいお庭ね。』

と見知らぬ人に声をかけられる。

 

「あなたのお庭なの?」

と聞かれるが、そうだ、と私は答える。

 

 

「あなたはどこからきたの?」と聞かれるが、分からなかった。

 

『でも、いつか、故郷に戻らなければいけないんです。』

そう言ったら、

 

『もう、あなたは戻らなくて良いんだよ。もう、ここで良い。来年も、また、みんなにこの庭を見せてくれ。』

と後ろを向いた老紳士にいわれた。

 

戻らなくて良い。

 

何度も聞こえた。

 

ここには素敵な人ばかりで、皆しあわせなんだ。

皆私のこの庭を見てしあわせそうにしている。

 

「あなたは永住すると思うわ」

そんな気になってきた。

「ずっといて良いんだよ、ここに…。」

まさか…。

「ね、来年も来るわね。」

涙が溢れて、溢れて、仕方がない。

たくさんの人が声をかけてくれる。

 

こんな素敵な国に、ずっといられるなんて…。

みんなが歓迎してくれるなんて。

 

 

 

…写真を、撮りましょう。

 

大勢のひとの笑顔。

なんてしあわせなんでしょう。

 

ダダが、息子と写真を撮ってくれた。

ひとりではなかった。

 

 

私は、もう、あの家に、戻らなくて良いんだ。

 

私は少し前、弟に縁を切ると言われた…(笑)

私は、オマエの唯一の味方だと、思っていたのに…。

オマエを助けてくれるひとは、いるのか?

誰でもいいから、いるのかね?

 

悲しかった。

嫌われている理由が分からない。

 

さようなら。実家のみなさん。さようなら、弟よ、お母さん。さようなら。

 

 

そう思いながら、壁に目をやると、

『次回のオープンガーデンは、来年の今日、同じ時間です。みなさん、どうかいらしてください。』

と小さな花の模様の美しい紙に書いてあった。

 

 

それは、紛れもない、私の筆跡だった。

 

 

 

 

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