これ、すごいかっこいいです、ラッツ&スター、私は、あまり聴いたことがなかったのですが、改めて聴いてみると、すっごくカッコいいです。

 

インタビューの後、曲です。1:25〜

 

 

 

私は、スノボの動画を見るのが趣味なのですが、少し前の、国母の逮捕つながりで💦、田代まさしの動画がたまに出て来る。
 

ふと見てみたくなった…。シャネルズ。

 

 

 

田代まさし。

 

複雑な家庭で育ち、新大久保と新宿の間の、アパートで、幼少時を過ごす。

 

今でこそ、韓国のお店で賑わっている新大久保だが、昔のあそこら辺は、それは、大変な場所だった。
 

 



彼の地の性格は暗いという。

 

人と話すことも得意ではなく、常にサングラスも愛用。しかし、才能を見出され若くしてスター街道を…。

 

 

昔の動画の田代まさしは、カッコいい。

 

鈴木雅之の隣で踊る彼…。


なんだろう、この色気。華がある。

 

 

 

 

あの振り付けや、衣装、演出のアイデアなどはすべて田代まさしによるものだったそうだ。

振り付けが目立つようにと考えた、タクシー運転手からヒントを得た白い手袋。あんなのもとても新鮮だった。

 


才能があるのだ。

彼の口から、


「当時ね、原宿とかで、チェックのシャツに、モヘアのスーツね…。カッコいい人はそういうの着てた。」


そんな言葉を聞いた時、なんとなく、ある種の品の良さというか、本当にお洒落な人なんだなぁ、と、思った。






人気絶頂期に、志村けんに見出され、お笑いの世界へ。

 

志村けんとのコントも絶妙だ。

そこで、レギュラーを何本も抱え、お菓子やアイスクリームやメガネのコマーシャル。子供や主婦層にも大人気。



多忙な仕事…。

いつしか彼は「田代まさし」を常に演じる事に、疲れ果ててしまったという。

 

元不良らしからぬ言葉の巧みさ。選ぶ言葉の繊細さ。勉強だってやればかなりできただろう。

 

自らが作り上げた「自分でない自分」が独り歩きしていく。

 

年収は、軽く数億。大事な家族もいる、立派な家もある。でも、本当の自分ではない部分で生きる苦しさ。

作り込んだ表の明るいキャラクターの陰で、心は限界だったそう。もともとの暗い性格が顔を出す。テレビ局でぐったりとしている事が多くなったという。




最初の逮捕…あの「ミニにタコ」発言には、当時私も呆れ返ったが、実は、あれは、自らの意思ではなく、なんと事務所の指示だったそうだ。

 

きちんと謝罪しようとする田代に当時の事務所社長とフジテレビのスタッフが「ギャグで逃げちゃおうよ」とアドバイス。「マーシーっぽくいこうよ!」と迫られた結果、言わされたダジャレだったと話す。


うわぁ、なんという事…。

ここら辺から、人生が狂い始めていた。








その後、何回もの逮捕。服役。
 

 


やめたくても、売人が、寄って来るという。芸能人は金ヅルだ。

 

握手してくださいと言われて手を出すと、覚せい剤が手にねじ込まれるという。




でも私は、彼の人生を、ネットや動画で見て、今まで感じていた大きな嫌悪感が少しだけ変わっていくのを感じた。

自分のため、妻子のため世間様のために、石に齧りついても明るく楽しくカッコいい「田代まさし」を演じないといけなかった彼の姿がそこにはあった。

弱いが必死に生きる、人間らしい姿があった。





暗い幼少期。

 

おばあちゃんの作る茶色いお弁当が恥ずかしくて、悲しかったという。九州で手広く商売をしていた父にゴミのように捨てられた母、その先のどん底の生活。

そして、稀有な才能。ルックス。立ち姿や、髪の毛のほんのすこしのこだわり。服の着こなし。

たくさんの洒落たアイデア。

 



シャネルズ時代を目を輝かせて話す田代まさしを、「弱さ」というひと言でばっさりと切りつけていいのだろうか。



若い頃、トルエンもやめられた、だから覚せい剤も二、三回でやめられると思った、と。


なら、なぜトルエンなどに手を伸ばしたのだろう…。大人の都合で、振り回された幼少期。ゴミのように捨てられた母と自分。

酷い生活環境、貧困。

繊細な少年はそういう風に生きるしかなかったのかもしれない。

 

逃げたかったのですよ、家から。

景気よく、はしゃいでみたかったんですよ。多分…。

 

辛気臭い、ジメジメした暗い家から、逃げたかったんでしょう。

 

だから何をやっても良いとは言いませんが…。

 

でも、これ、田代ばかりを責められますかね…。






いえいえ、どんな環境でも、しっかりと生きている人はいる。

 

我慢が足りない。そういう風に「言い切れる人」はしあわせかもしれません。生まれながらに強さを持った人。

 

 

世の中には、繊細で、気の弱いお人好しもいるんです。

 

そして繊細さゆえにそういう人には、人にはない才能があったりする。

 

せめて1回目の時、きちんと整理して謝罪して、然るべき対処をしたら、イメージは違っていたと思うし、もしかしたら更生の余地があったかもしれない。



何回目かの逮捕の時、死のうと思っていた時、お母さんが夢で現れて「まさし、もう少し頑張りなさい。」と言ったそう。

 

 

 



地獄だ。

地獄は人それぞれ。

苦労のない人はいません。

そして、すべてを自分で選べないのが人生です。誰が好き好んで、難しい環境を選んで生まれてきましょうや。

 

いい気になる時だってあるでしょう。努力が報われず、迷う時もあるでしょう。才能があったばかりに、引っ張りだされた芸能界。

 

そして、その分、世間の目は厳しく、それが彼をさらに追い詰める。

また好奇の目で注目され、戻ってきてもまた居場所もない。

また繰り返す、と批判だけしているけれど、そんな人が世の中にたくさんいて、その受け皿もないのかもしれません。




 


彼を擁護するつもりは全くありません。でも、人生として考えた時に、少し思うところがありました。




覚せい剤やめますか、それとも、人間やめますか…。

 

彼は、『スター・田代まさし』でいることを、やめたらよかったのかもしれない。

 

難しいですね…。

 

そんな風にも思いました。

 

 

 


~特に詳しいわけではありません。個人的な意見です。お目こぼしください。

 

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