Limp Bizkit〜Rollin'
高校に上がると、息子の部屋から、大音量の音楽が聴こえるようになった。
いつも不機嫌なフリをしている。親がウザったい、と言っていた。
なによ、ガキのクセに(笑)😆
この生意気そうな高校時代の息子…w
その頃、彼がいつも聴いているものの中のちょっと良いなって思ったのが、この曲。
彼が大学に入ってからLimpが来日したが、東京公演はチケットが取れなかった。
「名古屋だったら取れるんだけどな…。」
「行きなさい。」
と私は言った。
この感性が豊かな時期に体験した事は一生の宝。
「行きなさい。イイわよ、新幹線代出すから…。」
「え??なんで????めんどくさいよ…、いいよ、そこまでしなくても…。友達はみんなカネが無いって言って行かないからさ。ひとりじゃ、ね…。」
「じゃ、私が行く。」
「え???Linmpのライヴに???BBA行くの?ひとりで?」
「そうよ。」
「そう…。じゃ、僕、行く…。」
今の子は、こんな風なのかなぁって、少し残念だった。ああ、ここまで面倒を見ないのかと、一歩踏み出せない息子にガッカリもしたが、仕方がない…。自分が育てたんだ。背中を押そう…。
私って、甘い母親である…。
名古屋から新幹線で名古屋から帰ってきた息子は、
なんとも言えない高揚した顔をしていた。
『凄かった…』
『昨日は眠れなかった。』
『凄い演奏がうまかった。』
こう言い残して、その日はご飯を食べて部屋でバタッと寝てしまった。
ふーん、よかったんだね😃✋✨
その後、お茶の水に行ってギターを買ってきた息子。30万円…。就職したら返すからって、借用書を書いた(笑)
楽器だけは、絶対安物じゃダメ。それは絶対…。
結局、音楽にのめり込んでいった…。
ちょっとうれしかった。
ひとりでどんどん行動する様になった。
シメシメ…。
それから息子は、アルバイトしたお金で好きなバンドのライヴに行くようになり、裏方としてアルバイトもする様になった。
そして、なんだか知らないが、真っ黒い血だらけなプリントのシャツを着て(笑)バンドを組んで色々やっていたようだ。
一緒にやっていた友人はプロになってしまった。
『アイツは、音が色っぽい。僕にはそれがない。』
と、言って息子は、就職した(笑)
ふふふ…。
アンタみたいな小僧に、色気のある演奏なんて無理無理(笑)
でも、本人も、わかっているだけよかった…。
ふーーーん、よくわからないけれど…、今だに仲間と続けているバンド。愉しいよね、音楽は…。
息子は、今でも、こんな引越しみたいな荷物で帰ってくる(笑)
あはは。
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