前前回の記事で、フランス・パリでトコジラミが急速に拡大しているのを取り上げ

 

た。本ブログのアクセス数もこのトコジラミについて関心の高い人が多いようなの

 

で、またまたトコジラミについて記事をアップしたいと思う。

 

フランスでは、10世帯に1世帯の割合で侵入があると報道されていたが、本当だろう

 

か? この数字が確かな数字だとしたら大変な事態になっていると想像出来る。コロ

 

ナではないが、これではパンデミックだろう。

 

公共的な場所まで広がっているようで、電車の座席にトコジラミが潜んでいる報道ま

 

でされている。

 

また最近のニュースで、お隣の韓国でもトコジラミに依る被害が拡大して来ているニ

 

ューを見た。それによると韓国でも電車の座席のシートを消毒している報道が見ら

 

れた。

 

(画像は、成虫になったトコジラミ 5㎜程度)

 

私の場合は、仕事の依頼でもってトコジラミの駆除を受けているが、最近多くなって

 

来ている。

 

この画像は数日前に駆除依頼を受けた時に発見して撮ったものである。

 

もはや、日本の国内でさえも増えて来ていると感じる。

 

海外からのインバウンド需要が増えて来ているのが原因と感じる。

 

(この画像は、その時に一緒に撮った画像であるが、脱皮殻である)

 

トコジラミは、生まれた時は乳白色の卵で生まれる。その後4~5回の脱皮を繰り返

 

し成虫になる。その間ろくに飲まず食わずでいられるのが不思議な生態である。

 

カメムシの仲間であるので、カメムシが冬眠をする時は、春まで木の皮の隙間等にい

 

て4ヵ月ほどじっとしている。そんな生態系であるので、飲まず食わずでいられるの

 

も知れない。

 

それにしても駆除となると厄介な昆虫であることは確かだ。ピレスロイド系の薬剤に

 

抵抗性を有して来ている個体が増えて来ている様子なので、生半可な駆除をしている

 

と益々薬剤が効かなくなる固体が増えて来ることになる。

 

早期発見・早期駆除が大切な事になりそうだ。

 

この画像は、ベッドのすのこの部分である。黒い点が4ヶ所ほど見えるが、血糞と言

 

ってトコジラミが着けて行った跡である。

この血糞のある所がトコジラミの居る場所である。

 

洋室であれば、ベッド周りやソファーの隙間、巾木やカーテン、或いは本棚等も隠れ

 

ている。

 

和室であれば、畳の縁と巾木の隙間・押入の襖の引き戸の上部を観察する必要があ

 

る。