7月にトコジラミの駆除をしたお客様から連絡が来た。
まさか再発か?
案の定再発の連絡だった。
少し気がかりな点があったが、やるだけの事はやったとその時は思っていたので、再
発の連絡には滅入った。
カメムシの仲間で、写真等で観ると何となく可愛い感じもするが、この昆虫はホトホ
トまいる厄介な虫である。
この昆虫は、飲まず食わずで結構長く生きていられるのが特徴だ。
カメムシと違って触っても匂いを発生するような事はない。夜行性なので、昼間余り
目にすることはないが、良く観察をするとカーテンの上部の隙間にじっとしていた
り、ソファーの隙間に居たりする。
成虫になるまでに、5回くらい脱皮するようだ。時折脱皮した跡の抜け殻を目にす
る。
それにしても狭い空間で、良くも数か月もの間飲まず食わずの生活が出来るものだ。
詳しい生態は分からないが、カビでも食べているのであろうか?
人間でも仙人になると霞を食べて生きながらえると言う話しもあるが、本当だろう
か? せめて水だけはないと生きられまいと思うが…。
トコジラミの場合は、産卵する為に人の血液を栄養源にするようである。産卵するに
は動物性たんぱく質が必須条件なのだろう。
完全に駆除するには、相当な日数が必要となりそうだ。今回の場合は、少し焦り過ぎ
たのが原因だ。お客様の要望もあり、早い時間で解決をしようと無理をし過ぎてしま
った。
昆虫の生態は相変わらず難しい。