No.313 「懐かしさ」は趣味の宝庫、ジジイの特権 | D菩薩の仕事いろいろ趣味いろいろ

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定期購読で何かを作らせたり、集めさせたりして、ジジイの少ない小遣いを吸い上げることが得意な Hachette と DeAGOSTINI。3年前の DeAGOSTINI の JAL 旅客機シリーズ以来ひさびさに、今回は Hachette のテレビCMに釣られて、気が付いたら駅前の書店に足が向いていた「昭和傑作テレビドラマ」シリーズ。

 

創刊号は「俺たちの旅」です。

 

 

ドラマ2回分のDVD付きで創刊特価 499円。これはとりあえず買いでしょ!

第1回、第2回それぞれの裏話や俳優たちの現在の対談、さらに当時の世相など、自分の中高時代を振り返って懐かしい読み物としてとても楽しめます。だけど、1年にも亘った全46話を毎号2話ずつ週刊で全カバーしていくの?

 

 

さらに「俺たちの旅」のあとには、ゆうひが丘…、あさひが丘…、etc. etc. 昭和の名作ドラマたちが全8作品、続々と控えています。

これは、なかなかの長期戦を覚悟のシリーズになるようです。

 

個人的には、当時いちばん好きだった「俺たちの朝」がないのが、ちょっと残念。

 

 

 

予告によると、全8作のラストが「雑居時代」のようです。大原麗子と石立鉄男の男女の掛け合いに中学生心がドキドキしたなぁ…。

 

 

これからちょいちょい本屋に立ち寄る楽しみが増えました。こうしてときどき懐かしさを充足する趣味に浸れるのは、歳をとる特権だと思います。

 

 

懐かしさの充足といえば、同じ日に見つけた現在発売中の鉄道雑誌は今から30年も前に引退した「キハ80系」の特集。

こっちは偶然知ったけど、当然のようにこれも買いました。

 

 

先月のブログで記事にした特急「南紀」で1993年まで活躍した車両の昭和の雄姿を写真で紹介する一方…

 

 

図面を交えて1961年デビュー当時の技術的な解説も。

 

 

さらにこの系列全384両の誕生から廃車までの経歴の一覧。

中には車歴20年の間に、尾久(東京) → 盛岡 → 向日町(京都) → 札幌 → 函館と、目まぐるしく本籍を変えた個体もいます。マニアにはそういうのを追うのも楽しい。「あのとき鳥取で撮ったあの車両の終焉の地は函館だったのか…」とか。

 

 

中2から社会人まで20年近く追いかけたキハ80系ですが、私の記録に残るいちばん古いのは1974年秋に福知山線・武田尾で撮ったこの写真。

大阪から博多まで山陰本線経由で12時間50分かけて走る堂々13両編成の特急が目の前を通過したあと、カメラをレールの上に置いて撮影した後ろ姿です。

 

今ならこんな線路立入り写真は完全アウトですが、このアングルは私のアイデアではなく、当時の雑誌のフォトコンテストで入賞していた「大人が撮った写真」の構図に感銘を受けてそれをマネしてみたもの。つまり50年前の撮り鉄はこのレベルまで許容されていたことになります。(令和の良い子は絶対にマネしてはいけません!)

 

そういえば、昭和の名作ドラマの中にも「今ならアウト」の言動やシーンを散見することはある。個々のケースで何を感じるかは人それぞれということにして、そんなこんな含めて、「あの頃は、こうだった…」と懐かしさを充足できるのは、やはりジジイになったことの特権だと思います。

 

また、それをたかだか1000円、2000円の小遣いでトリガーしてくれる良質な媒体が巷に溢れていることは、やっぱ幸せなことだなぁ…と感じたりするのです。(おわり)