No.212 Long Island の情景 | D菩薩の仕事いろいろ趣味いろいろ

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最近、趣味のようになってきたフィルム写真の整理。

 

気に入った作品は、アナログの温もりテイストをキープしたままデジタル変換しています。

 

今週は、以前住んでいたニューヨーク州 Long Island の写真を整理。

 

ニューヨークというと密集した超高層ビル群をまず思い浮かべますが、それは、北海道と九州を足した広大な面積のニューヨーク州の最南端にある「マンハッタン」というほんの小さな島のことです。(下の地図の星印)

マンハッタンから東に延びる細長い島を Long Island といい、その東西の長さは四国に匹敵します。

 

 

私はこの Long Island の Northport という町に住んでいました。

 

 

マンハッタンから車で1時間の、とても静かで平和な漁村です。

真冬には港が凍ります。

 

 

住んでいると何とも思いませんが、日本から遊びに来る人にはなかなか素敵な今でいう「映える」場所だったようです。

 

 

2000年のクリスマスから新年にかけて遊びに来た私の両親もこの町がたいへん気に入り、特に父は写真教室の課題作品を撮りたいと言うので、凍てつく港へ連れ出しました。

 

 

家から5分でこの景色。いま思うと確かにすごいかもです。

 

 

この日は確か終日氷点下の極寒の晴天でした。

 

 

三脚の調整に余念がない父の姿が右端に写っています。

 

まだデジカメがおもちゃみたいだった当時、私もフィルム一眼でいろいろ撮りました。お気に入りは、NY地下鉄の大道芸人とConey Island。

 

No.26 ニューヨーク点描【アナログフィルム編】 | D菩薩の仕事いろいろ趣味いろいろ (ameblo.jp)

 

Long Island の西端にある Coney Islandは、かつてマンハッタンにもっとも近いリゾートでした。

 

 

マンハッタンから乗り入れる地下鉄の終点です。

 

 

昔のリゾート感がかすかに残るビーチ沿いに古着屋やパブが並びます。

 

 

ちょっとアメ横かアキバっぽい雰囲気も…。昼間は危ない雰囲気はありません。

 

 

このアンティーク・ショップは独特の異空間…。

アナログ、特に条件の厳しいスライドフィルムでこの極端な明暗をモノにした露出設定のセンスは、20年後の今も(文字どおり)自画自賛です。www

 

 

NYエリアの3つの空港のうち、JFケネディとラ・ガーディアは Long Island にあります。マンハッタンに近い国内便が多い方がラ・ガーディア。

 

 

2001年7月、ラ・ガーディアの滑走路のフェンス際に車を止め、三脚を立てて撮りました。

 

 

9.11テロの2ヶ月前。この距離で三脚を立てる私に、近くを通った警官は職質もしませんでした。やはりセキュリティは少し緩んでいたのかも…。

 

 

戦前のパンナム大西洋航路が発着したマリンターミナルからボストンへのシャトル便は全席自由席というお手軽さ。いまは合体してひとつになったユナイテッドとコンチネンタルです。

 

 

2002年秋にまた遊びに来た私の両親。父はこのときも Long Island の海が撮りたいと言うので、前回よりダイナミックな外海に面した Jones Beachへ連れて行きました。 

 

 

サラッサラの砂が延々と続く浜辺は、ひと気のない秋の淋しさでいっぱい。

 

 

おじさん、必死!

 

 

これはこのころ買ったばかりのデジタル一眼のカット。波の写真などは、まさに「たくさん撮って、あとから選ぶ」の実践に最適なテーマだと痛感しました。

 

 

砂浜にひとり置き去りのアーニーは、このとき父と共有した時間の永遠の思い出です。

 

 

JFケネディか ラ・ガーディアへ降下する飛行機。これもデジタルで撮りました。やっぱピント合わせが楽! しかも超速連写!

 

 

日本から遊びに来た人を必ず連れて行ったのが、マンハッタンの夜景がきれいな Brooklyn Bridge。

 

 

Long Island 側のたもとにある有名な River Cafe の駐車場です。2000年のクリスマス、父といっしょに三脚を構えてスライドフィルムで撮りました。このやわらか~い発色は絶対にデジタルでは出せません。

 

中央に立つツインタワーが、この9か月後に消えるなんて…。

 

そして2002年10月、9.11の一周年メモリアルのサーチライトが追悼します。

 

 

ちなみに Long Island ではないですが、以前のブログ記事のとき、どうしても見つからなかった John Lennon 追悼スポットの写真。

No.189 ジョン・レノン | D菩薩の仕事いろいろ趣味いろいろ (ameblo.jp)

 

上の夜景と同じスライドにありました!

両親を連れて行ったときです。

 

John Lennon が住んでいた(射殺された)ダコタアパート。

 

 

そして通りを挟んで向かい、セントラルパーク内にある追悼記念広場ストロベリーフィールズの IMAGINE モザイク。

いつも花が手向けられています。

 

 

JD娘 YULIAの生誕地でもある Long Island は、28歳の社会人ミュージシャン KENTARO のバンド名に今も生きています。

 

No.94 初レコ発記念ライブ | D菩薩の仕事いろいろ趣味いろいろ (ameblo.jp)

 

亡き両親のメモリーも含めて、家族それぞれがそれぞれに思いを馳せる"Long Island"です。(おわり)