菊花賞でワンアンドオンリーと典ちゃんの勝利を、百歩譲って勝利とまでいかなくても好走(そうゴールドシップの札幌記念のような)を観戦するために京都まで来ただけに、拍子抜けもいいところ。それに勝ち負けしてくれる前提で、最終レース後のイベントを見るべく帰りの新幹線は遅い列車にしてしまったから、それまでどう過ごすか。 とりあえず、当初の予定通りファンと騎手の集い(菊花賞回顧&チャリティオークション)の見物に。
日が落ちると寒いし、開始まで時間があるが早々に京都駅に戻ったところで時間を潰すあてもお金もない。無料で見れるイベントをひたすら待つ。イベントステージの前でチャリティゼッケン販売も行われていたが、とにかくこれ以上使うお金もなく、販売を手伝うという若手ジョッキーの中に目当てのジョッキーもおらず、ん~とにかく時間がつぶれない。
いざイベント開幕、出演は6着までのジョッキーと司会進行役の川田騎手(福永騎手がドタキャンした為の代役と本人は言っていたが真偽は不明)、スペシャルゲストで佐藤哲三元騎手も加わったが、全体的に話上手の騎手は少ない印象。この辺はやはり武兄弟や福永Jあたりは安定しているし、気の合うメンバーと出てきた際の典ちゃんや善臣先生はジョークの効いた話をしてくれるのだが、真面目だったりメディア露出の少ない面々だった分笑いを誘うシーンは少なかった。唯一盛り上がったのは浜中騎手が菱田騎手の代役でこのイベントに参加してきたというくだりで、菱田騎手が制裁対象になったので参加NGになり繰り上げで出演したのが被害を受けた浜中騎手とのこと。やはりメディアによく出ている騎手というのは結果的に話が上手くなってくるようだ。
回顧が終わりオークションが始まったが実はチャリティオークションを見るのは初めてのこと。どのくらいの価格なのかと思っていたが、数千円から始まって大体数万円で落札されるようだ。ある程度儲かった日に贔屓の騎手が魅惑的なものを出店してくれたら思わず手を上げてしまいそうな印象だ。しかしこの日はとにかく散財している。むなしくなってきたので、途中で会場を後に。淀駅のホームから会場の広場を眺めたら、まだ盛り上がっている会場の様子が見えた、次回もし来る機会があったら、しっかり儲けて最後まで参加したいものだ。
さて駅まで戻ったが、もう1時間くらい潰したい。せっかくだから吉田類様の訪れた酒場を巡ろうとネット検索。競馬で楽しみきれなかった時は酒場で楽しむのが自分の旅打ちのスタイルだと思いだした。しかし京都駅周辺で類様が訪れた店はちょうど午前中に寄り道した四条周辺の1軒のみ。実際に店の前に言って見たが、食べログ先生の評判通りで外から中は見えないが、中から聞こえてくる声からしても確かに一人で入って静かに飲む感じの店ではなく複数人でわいわいという感じの店、ここではないな。
幸いすぐそばに食べログで好評価にしていかにも大衆酒場という店があり、安価でいかにも京都という肴が楽しめそうで期待が膨らむ。しかし外から中を覗くとなかなかの混雑で入れるか不安だが、ちょうど店を出てきた方もいておひとり様なら逆に都合よく入れそう。勇気を振り絞って暖簾をくぐるが。最悪だ。ホールの方は忙しそうで気付いてもらえない、ちょうど厨房から出てきた板前さん風の方と目があったので「1人ですが入れますか?」と尋ねたところ、、、なんと強面のその板前さん風の店員に睨みつけられた上にシカトされ、しかも「ドケ」といわんばかりに肩をぶつけていきそうなで自分のすぐ横を店の外に向かって歩き去っていく。この旅で最悪に気分が悪い。
京都には修学旅行や社用旅行で何度かきているが、接客やサービスで受ける印象はいつも極端。素晴らしく親切で丁寧でさすがは日本を代表する観光地にして伝統と歴史を有する京都という場合と、こんなこと関東であったら2秒でクレームだぞ上から来るのもほどほどにしろという態度の悪さを感じる場合がほとんどで普通とか予想通りという対応を受けることがあまりない気がする。一部の人を見て全体の印象を決めるのはよくないが、午前中老舗漬物屋さんでさすがは京都という品格を目の当たりにして感動していただけにこの大衆酒場(あえて店名は残しませんが)の対応にはがっかり、すっかり引いてしまった。
しぶしぶ京都駅に戻り、あとは帰りの新幹線の車内で独り飲みを楽しもうと、駅構内で酒と肴を物色。ツアー特典で3000円分のお土産券があるのを思い出し、これで駅弁を買って帰路を楽しむ算段だ。まずは以前、京都旅行に来たときにも買った「いづう」の鯖寿司を購入。1人前2400円ほどだから普通ならためらうがお土産券があるのでためらうことなく購入できた。エビスビールと京都の地ビールを購入。ビールが足りなくなったら車内販売で買えばいいとして、肴が足りなくならないよう、ご当地カツサンドと乾き物を購入して、20:00過ぎの新幹線でいざ帰路に。
座席は3名掛けの通路側の席、乗車した際には隣は空席。行きは2名掛けの窓際で隣が空席という絶好条件だっただけに帰りもそんな幸運があれば落ち着いて独り新幹線飲みを楽しめるのだが。。。そういいことは続かない通路側の席なので、隣の席の方を通してからテーブルを出して宴を始めるつもりでまっていたら発車後数分して、若い夫婦が隣の座席に。窓際に奥さんで隣が旦那さんなのだがこの旦那がすでに酩酊状態にして態度が悪い。しかも自分が広げるより先に同じ「いづう」の鯖寿司を広げ二人で食べ始めたではないか。しかもこの男が悪態をつきながら食べるから、こちらは気まずくて鯖寿司を出すに出せない。最後の最後で唯一楽しみにしていた、独り新幹線飲みまで断念せざるを得なくなってしまった。


予備のつまみとして買っておいたカツサンドと乾きものをあてに寂しく飲んで東京に帰還。(いづうの鯖寿司は自宅で寂しく食しました。もちろんおいしかったですが。)
さてこの旅を総括。
改めて京都競馬場について、初めて関東圏外の中央場所への参戦だったが中央場所の競馬場にしてはどこかレトロ的な印象を受けた。確かに造りや設備は充実しているのだがスタンドの内装などは、自分が初めて競馬場に訪れた20数年前とそう変りない印象。改装前の中山や東京がこんな感じだったかなという印象。
馬場については新潟と同じでテレビでは本当に広いコースに見えるのだが、実際に肉眼で見るとテレビで見る印象ほどの幅員はない。まあこれは普段異様に広い東京を見慣れているせいだとは思うが。一方で直線平坦の中央場所というのはテレビではあまり何も感じないが、肉眼で見ると違和感というか独特の雰囲気がある。坂がない分見えやすい、それでいて長すぎず短すぎずの直線の攻防が見れる訳だから、観戦しやすい競馬場といえる。名物の4コーナーの内・外回りの合流点も必然的にばらける仕組みがよくわかる。パドックも含めテレビ画面で見ていた印象とはまた違った印象を受ける競馬場で実際に来てみた価値はあったと思う。

馬券的な意味合いでのレースについては、関西とはいえ中央場所でまあ普段から見ているだけに特別新たな印象を受けるということはなかった。
総合的に考えると、やはり目当てのレースと目当ての馬を応援するために来訪するべき競馬場で旅情を味わうのは二次的な楽しみとして持つくらいがちょうどいいように思う。
京都については、前回の札幌同様で大都市にして国内有数の観光地、やはり独り旅より複数人で来訪した方が楽しめるだろう。駅や通りは大体混雑しているし、独りの方が入りやすい店やスポットはあまりない。ただ今回発見だったのは老舗漬物屋さんのレベルの高さ。特に今回は四条界隈の本店まで行ったこともあるが、店の面持ちも商品の種類や何よりその味には感動した。駅構内や駅隣接のデパートでも京漬物自体は購入できるが、今後も京都に行く機会があったら、「大藤」さんや「村上重本店」さんに訪れて買い物を楽しみたいものだ。
今回の遠征はまず自分自身の体調がすぐれなかったことに加え、多忙な中で無理やり計画しただけに過剰な期待をし過ぎた分、競馬の結果も含め楽しみきれなかった。結果的には前回の札幌同様だった。そこまで過剰な期待をせず肩の力を抜いて、旅打ちに臨むことで馬券の結果も旅を楽しむことも叶うのだろう。この夏から秋は相当散財してしまったので、当分旅打ちはできないだろうが、次はこの反省を生かして満足の行く旅打ちにしたいものだ。