ねぇ ちょっと
笑顔なのに泣きそうな顔
どうしたの?

……え?
あぁ
そうか
「いつも元気でうらやましい」って
友達に言われて
いつからか
元気な笑顔の自分を
演じるように
なっちゃったのね
ねぇ 良寛さんの話 聞いてもらえる?
昔ね
悟りを開いた後も
民たちに寄り添い
静かに暮らしてた
良寛ってお坊さんが
詠んだ歌が
これ
「うらを見せ
おもてを見せて
散るもみじ」
今の言葉にすると こういう感じ
人ってね
きれいな表だけじゃない
弱いところ
疲れてるところ
本当は言いたいこと
それも全部ひっくるめて
その人なんだって
もみじもさ
裏も表も見せながら
散っていくでしょ
どっちかだけ
じゃないのよ
明るいのは
悪いことじゃない
空気を読めるのも
すごい力
でもね
ずっと
表だけで立ってると
心が先に疲れちゃう
たまには
裏を見せてもいい
無理に言葉にしなくても
「今日は元気ない」
それだけでいい日もある
笑ってない自分も
黙ってる自分も
全部まとめて
あなた
裏を持ってるから
人は
ちゃんと深くなるの
これでも食べて 元気出しなさい
熱いから ふぅふぅするのよ
笑顔を休ませる日があっても
誰も
あなたを嫌いにならないわよ
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良寛(1758-1831)は
江戸時代後期の曹洞宗の僧で
詩人・書家としても知られています
越後(新潟県)の名主の家に生まれ
18歳で出家しました
厳しい修行を経て悟りを開きましたが
寺を持たず生涯托鉢で暮らしました
粗末な庵で清貧の生活を送りながら
子どもたちと手まりをついて
遊ぶ姿で親しまれました
漢詩や和歌に優れ
自然体で飾らない書は
「良寛様」と呼ばれ
今も多くの人を魅了しています
晩年は尼僧・貞心尼と心を通わせ
美しい歌のやりとりを残しました
欲を持たず自然のままに生きる姿は
「無欲の聖者」として
今も尊敬されています




