屯ちん | 食道楽・旅道楽・東京道楽

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食べること大好き、旅が大好き、東京の街が大好き

池袋には有名ラーメン店がひしめいています。

この中で「屯ちん」という店に個人的な思い入れがあります。


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時は1992年(たぶん)、毎日のように池袋にいました。

まだ、池袋のラーメン戦争が始まる前です。

「屯ちん」というラーメン屋を発見。

食べてみるとビックリ。ウマイ。

でも、店内はガラガラ。

なんでだろう??と思いました。

それから、しょっちゅう食べていました。

味は私が好きな豚骨醤油です。

麺の量が「大・中・小」が同値段だったこともあり、

当時10代だった私は、当然「大」を毎回注文。

たまに、バター入りの味噌ラーメンも頼んだりして、

すっごく好きでした。

 

ちょっと経つと、ウマいラーメンということで

少しずつマスコミにも取り上げられるようになりました。

少しうれしいという気持ちと

あまり知られたくないなぁという気持ちの

両方が入り乱れていました。

やはり、徐々にお客が増えていきました。

 

1993年に私が、諸事情により東京を離れて、

数か月ぶりに東京に帰ってきたときに

最初に食べに行った店が「屯ちん」でした。

すると、ウマくない。うまくない。

スープの味がヘンだ。

この時は、私の体調が悪くて、

舌がおかしくなっているに違いないと思いました。

翌週、体調万全で行ってみると

やっぱり味がおかしかった。

何が変わったかは、素人の私にはわからなかった。

味噌ラーメンを注文してみると、バターが入っていない。

ってことは、経費を削っているな…

経営方針が変わったようです。

しかたなく、別の店に食べに行くようになった。

 

その後、近くを通るたびに

外から店の中を覗いてみると

ガラガラでした。

客は正直ですね。

 

それから数年経つと大行列ができていました。

味が戻ったんだな!と思い、

食べに行ってみるとまだ昔とはちょっと違う。

でも、以前のうまいラーメンの味が

8割くらい戻ってきていました。

でもまだ8割なんです。

人気店ということもあり新宿に店を出したり、

カップラーメンになってみたりと大活躍でした。

現在は、池袋の西口にも店舗があるようです。

 

でも、「屯ちん」ファンとしては、なんか複雑。

本当の屯ちんは、もっとウマいんだよ!!と

いつも心の中で叫んでいました。

 

それから、毎年1回は食べに行くようにしています。

 

いつか、あの味が復活すると期待しながら。。