『阪田さん変わってますね、多分そういう考え方をする人って少ないと思いますよ。 なんか喧嘩商売みたいだなぁ。』
『喧嘩商売って昔漫画であったやつですか?』
『そうです。』
そういえば、そんなのがあった様な。
『逆に意外ですね、俺は大抵の選手がそう思ってるんだと思ってました。』
『いやいや、少ないと思いますよ。 そういう考えする人は…でも、それって本当にパワーリフティングの事を想っているからなんでしょうね。』
文字通りDr.になった〝インテリジェント・ビースト〟との会話。
心に波風がたったわけではない、ただ、漠然とそうであろうと思い描いていた絵は、実は他の人から見れば、違った見え方、捉えられ方をしていた事に気付く。
そっか、そうなんだ。
確かにボクシングにも〝Pound for pound.〟という定義は存在する、あらゆる要素を加味した上で他者が選手を評価する、あくまで架空のものだが。
架空のものに対して、有利にする為に、絶対的な強さから遠ざかってもいい。
それを是認出来る精神性が、俺には理解出来ない。
逆に、500gでも重たいものを挙上する為に、有利な状況(テクニカル面で)を作っていく事にはなんの疑いも違和感もない。
ただ、〝ちから〟と〝ノリ〟でいくのが、俺のパワーリフターとしての矜持でもあるので、その辺りは、好き勝手にやらしてもらっているが(笑)
ここで述べた事は、多分、柔道時代に感じていた〝柔道選手〟と〝柔道家〟の違いに近いんだろうなと思う。
俺はどちらかといえば、〝家〟よりなんだろうな。
多分、何処までいっても、そういう考えとは相容れないけど、それは決して否定や批判ではない。
パワーへのアプローチやスタンスは、人それぞれ自由なのだから。
一つだけ言える事は、続ける限りは、500gでも1kgでも、より先を追い求めていく事を第一義とする…それがなくなった時は、辞めるか完全に生涯スポーツとしてきりかえる時なのだと感じている。
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私のメインのジムでの事。
このジムに入会してそこそこの年数が経つのですが、これがついたのはここ1、2年位だったと思います。
ある日、突然サイドバーに保護シートが巻かれれおり、それから数ヶ月の間に少なくとも2回はバージョンアップしていたと思います。
このTECAのスクワットラックはかなり高頻度で利用させていただいていますし、サイドバーの厄介になる事は稀でしたので、急にこういう処置がとられている事を不思議に思っていたのですが、ある日のワークアウトで、成る程と納得する場面に遭遇する事になります。
ガチャーン‼︎ ガッチャーン‼︎ ガチャーン‼︎…
凄まじい音を撒き散らしながら、ハーフのデッドを繰り返すトレーニー。
これでもかと言わんばかりに、サイドバーでバーベルをバウンドさせながら高重量(おそらく彼にとっては)を振りまわしている。
…な、な、成る程(笑)
確かに、こういう事があるなら保護しないといけないわな(苦笑)
彼は凄い剣幕で、必死にRを繰り返している。
一生懸命に。
…多分、だからこそ、そういう事はやめて下さいではなく、保護シートを巻いて、さらに強度の高いものを巻いて…
明らかにジム側、オーナー側のトレーニーへ対しての配慮ですね。
こういう事に気づいている人ってどれだけいるんだろう?
かくいう私も、どれだけしぼっても、一般の方と比べればラックの占有時間が長めだし、ラストのRでは声が漏れたり…等々、マナー100%という訳にはいかないのも事実。
だから、それ以外では、出来るだけ気を使うようにしている。
それは、倫理的な問題というより、むしろ自分を、自分達の居場所を、守る為の防衛に他ならない。
後ね、自覚はしなくちゃいけない。
ジム内という、一種特殊なヒエラルキーの存在する異世界では、俺らは〝恐竜〟なんだよ。
そういうのを見るのが好きな人はいる、そして、そこから刺激を受けてくれる人も。
でもね、パラドックスになるけど異世界でもあり、ある種の世間の縮図でもあるんだよ。
何が言いたいかっていうと〝恐竜好き〟なやつなんて、ジム会員全員の数からすりゃしれてる…圧倒的マイノリティって事。
大抵の人は興味がないし、場合によってはネガティヴな感情させ抱く事もあると思う。
そこで、競技者である私達が、一生懸命に…全力で…何かを賭して…行っているから、他の利用者より◯◯出来て当たり前と思うのは、傲慢以外の何者でもない。
むしろ、同じ会費でヘビーユーザーであったり占有時間が長めだったりする事に対し、多少なりともまわりに気遣いをするというのが筋ではないかと思う。
巷のジムの多くに存在する、ラック等の使用時間制限、公平性を鑑みれば致し方ない事なのだが、窮屈に感じることも少なくない。
ただ、それも遡れば何処に原因があるか。
まあそういう事です。
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久々に昨年アップしたこの動画の文章を見て驚いた
昨年の10月は、3種1日に行うトレーニングを月に12回、しかもその全てが、Rを重ねた上でのトータル730kg以上…
40越えてそんな事してたら、そりゃ関節いっちまうわな(笑)
でも、これで分かった。
最近イライラ気味だった原因が。
最近重たいものをもっていない…これに尽きるね(苦笑)
今はね、一から作り直している。
もう一度、舞台に立つ為に。
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私が知る限り、少なくともパワーリフターの全国上位陣の方で、マナーを逸脱したトレーニングをする人を見聞きした事はありません。
ただ、それはあくまで規則上の事で、規則内であっても私達の所作は、パワーリフターとして認知されている限りは、他の方から〝パワーリフター〟として見られているという事だけは常に念頭においておこうと肝にめいじておきます。
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おもいっきりのトレーニングを容認し、受け容れていただいているパワー系のジムの方々には本当に感謝しています
〝万人に〟は無理かもしれないけど、皆が楽しくトレーニング出来るといいなと思います。
