平成のカイジ~破滅的借金賭博録~ -4ページ目

平成のカイジ~破滅的借金賭博録~

男が一度は憧れる、ギャンブルでの大勝利。

積み上げられた札束で、酒も女も、車も、すべてを手にできる。

そんな勝利を目指して、日々、賭博を続けるある男の日常。

これを読めば、自分がどれだけマシな人間かを実感できる。

ゴールデンウィークは、賭博三昧であった。


ほとんどを、雀荘かパチンコ屋で過ごした。



麻雀では、久しぶりに九州から雀士を迎えての一戦があった。

その時の様子を少しばかり。


18時スタートの8時アウト。

なかなかハードな闘いであった。


14時間の間に、私は、けんちんうどんを3杯と、

ゆでたまごを3つ、コーラを5杯、アイスコーヒーくを3杯飲んだ。




勝負の結果はどうだったか。



正直、明け方まで、かなりの勝ちを積んでいた。


一晩、麻雀をやっているとツモの流れは変わる。

その流れをどう見極められるかが大きな勝負の分かれ目になる。

(以前にも書いた気がするが)



流れが悪い時は、じっと耐えるのみ。

下手にリーチなどしても、絶対にあがれない。

そういうものだ。




その夜は、流れをよく見極められて、調子が良かった。



2時くらいに一度、ツモの流れが悪くなったが、

そこを最小失点で切り抜けると4時くらいから、またツモが好調になり、

点棒を積み重ねていった。



その事故は、ラストのはんちゃん南3局で起こった。

(まさに事故であった。私の不注意による)



それまで、負けに負け続けていた一人が、

リーチに行った。


点棒1万点わずかの、親のリーチだ。


確かまだ5巡目ほどだったかと思う。




一方、私の点棒は3万2千と浮いていた。



何気に引いた「東」。



私の手は、チンイツ手であった。

大きい手なので、ベタおりはしたくなかった。


東は、場に一枚既にきられている。


まあ、大丈夫だろ。


これが直撃しても、親の連荘狙いで、リーチ東くらいだろう。



そんな甘い考えがあった。

この瞬間に負けていたのだろう。




私が、ほいっと捨てた東に、親が震えた声で言った。


「ロン、ロン、ロンロンロンロンッ!」



手を開けてみて、私は血の気が引いた。



リーチ一発、三暗刻、ホンイツ、トイトイ、東、ドラ5。



文句なしの数え役満である。



この一撃で、私のその夜の勝ちが吹っ飛んだ。


祝儀を渡して、私はさっさと雀荘を出た。


財布には一銭も残っていなかった。


ひどい暴牌をしてしまったものだ。




これで、一気に賭博の風向きが変わってしまう。




翌日、渋谷のマルハンにガロウを打ちに行く。


1万円で魔戒モードに突入するも、わずか2連荘で終了。


ST145回転、確率90分の1というのは、甘いのかね。



結局、この日はふらふらした立ち回りで、

すべてオカマをほられて、マイナス5万。



翌日以降も、店を変えながらうち歩くが、

散々たる結果であった。



あの役満放銃から、まったくひどい出目になっているのである。



こういう時は、一度、賭場を離れるに限る。




私は、故郷の山に入った。


賭博に必要なのは、風を読む第6感である。

勘とも呼ばれるものである。


古い話がある。


かつて、インドの刑法にこんなものがあった。


罪を犯した者の前に、二つの箱を用意する。


そしてどちらかの箱を選ばせて、手を入れさせる。


一方の箱には、普通の蛇が入っている。

噛まれるが痛いだけで、3日もすれば治る。


もう一方の箱には、強力な毒蛇が入っている。

もちろん、噛まれたら死ぬ。



なんとも恐ろしい刑法のように思うが、

実際、毒蛇の箱に手を入れる者は、3割にも満たないという。


みんな自然と、普通の蛇の箱を選んだという。


不思議だが、人間には危機察知能力というか、

極限の状態で働く「勘」がやはり備わっているのであろう。



しかしながら、

都会でのほほんとした生活ばかりしていると、

そういった能力が薄れてくるものである。




だから私は、山に入った。


第6感を鍛えるには、まずは第5感を敏感にすることから始まる。



ザックを背負い、装備を整え、

道なき、山に入った。



5月とは言え、深い山には陽の光はほとんど届かない。


一人で立っていると、恐ろしく怖いものである。

じょじょに五感が研ぎ澄まされていくのが分かる。


枯れ葉の上を走るトカゲの足音にさえ、反応するようになってくる。



夜になると尚一層である。


視界が奪われるから、聴覚、そして嗅覚が恐ろしく敏感になる。


背中にも目がついているような感覚にもなる。




月明かりが届く、開けた土地にテントを張った。


テントの中にいながらも、周囲の様子を感じる。


わずかな変化にでも飛び起きるくらいである。




標高1000メートルちょっとの山ではあるが、

ちっぽけな人間には、あまりに偉大である。


学ぶべきところは多い。





2日ほど、山の中で過ごし街へ戻った。


体重は、5キロも落ちていた。


食料は、ほとんど水とカンズメだけであったし、

緊張状態で、ほとんど口にしていなかったので、それもそうだろう。


頬がこけ、目がぎょろりと剥き出しになり、

いよいよ勝負師の顔に戻ってきた。



これなら、あのとき、東を掴んだ瞬間に危険を察知できただろう。



街へ下りると、そのまま風呂場へ向かった。

断っておくが、単なる銭湯ではない。


私の故郷には、大きなソープ街があるのだ。


そこで、獣のごとく激しい行為をこなし、

体内に残っていたであろう、悪運を出し切る。



色んな意味でスッキリである。


3万のソープであったが、最高の女であった。


長澤まさみ似の24歳の子。



部屋に入るなり、即尺でそのままベッドでワンプレイ。


そして、ゆっくりお風呂につかりながらの潜望鏡。


それからマットプレイで、もう一発である。



丁寧な言葉づかいであったし、肌も驚くほど綺麗で、

なにより、あそこの締め付けが最高であった。


日々、鍛錬されているのであろう。




なにはともあれ、

これで勝負できる体になった。



今日のNHKマイルでひと勝負しようかと思ったが、

ここは「見」にまわることにした。


これも第6感に頼った結果だ。



事実、賭けようと思った馬が、

斜行で失格となっていた。


かなりの脚だったのに、騎手の追い方が下手くそに見えた。

次のレースあたりが狙い目だね、この馬は。


いずれにせよ、見に回ってよかった。



来週のヴィクトリアマイルが勝負どころだと感じている。



ガツンと張ってやろうぜ。



とりあえず、明日の仕事に行けるかどうかが心配だ。


山篭りと、ソープで腰がガクガクなんだよ。









朝起きると、パチンコ屋に行くべきか、競馬場へ行くべきか悩んだ。


なんとなくパチンコの気分ではなかったので、電車を乗り継いで東京競馬場へ向かった。


昨晩、競馬新聞を読んで、狙いのレースを定めていた。



12時過ぎに、競馬場へ到着。


まずは、場の雰囲気、出目を見るため、


東京第5レースの1頭に単勝1000円を賭けた。


これがすんなり当たれば、今日は、強く勝負できる。



直線、しっかりと賭けた馬が抜け出してきた。


よし、もらった!


と思った時、外から別の馬の猛追を受ける。


2頭が馬体をぴったり合わせて、首の上げ下げでゴールイン。


どっちが勝ったかは分らない。


体制的には、賭け馬が有利に見えるが、どうだろうか。



5分間の写真判定の結果、


なんと、負けていた。ハナ差で差されていた。


さあ、こうなると今日は苦戦を強いられることを覚悟しなくてはならない。



賭け事とは、そういうものだ。



予想した通りに、6レース、7レース、8レースと、


軸馬からワイドで手広く流すが、その軸馬が僅差で馬券に絡まない。


ここまで、3万ほど負けている。



9レース目は、なんとしてもとろうと、

軸馬を2頭に。そこから、ワイドで展開。


これなら、当たるだろう!



と、思ったが、2頭とも4着、5着・・・・


馬券に絡んでくれない。


こうなると、もがけばもがくほど、出口が見えなくなる。


5万が消えている。




少し冷静になるために、ソフトクリームを買ってなめる。


うーむ、どうしたものか。


東京ではなくて、やはり、福島のレースを買うべきか。


もともと福島のレースで勝負しようと思っていたが、

あまりに出目が荒れていたために、控えた。





東京10レース。


もともと狙っていた最大のレース。




ナムラタイタンという馬を軸にしようと考えていた。


この馬は、昨年もこのレースで勝っている。

こういう傾向は、競馬の場合、大いに参考になる。

なぜか、特定のレースや、特定の競馬場だけ、好成績を残す馬がいるのだ。


ナムラタイタンもそうである。



単勝は5倍弱。

これは、狙い目、おいしい。


相手は、こちらも狙っていたスタッドジェルラン。

重賞になると勝てないが、オープン特別では好走をする馬だ。


少し人気が落ちている。



勝負目にずれがあることから、

少し張り目を変えて勝負。


ワイドをやめて、

単勝と、馬単、そして、三連複。


網をしぼって、高配当を狙う。


調子の悪い時は、意図を持って明確に攻めることが必要だ。



結果は、4コーナーでナムラタイタンが手応え抜群で先頭に。


そのまま楽々押し切って1着。


2着には、スタッドジェルランがハナ差粘り込み。



見事、狙い通り、ピンポイントゲット。


単勝5千円が、2万5千円に。


馬単1千円が、3万円に。


三連複までゲットして、500円が、3万5千円に。




これで、一気に流れがくる。


メインのスィートピーステークスは、

先ほど2着に粘ってくれた北村ジョッキーに御礼として、

ダイワズームで勝負。


こちらもすんなり、単勝&馬単をゲット。


既に財布は、折れなくなっている。



こうなると天皇賞も大きく勝負!と行きたいところだけど、

あえて、そこは抑えた。


オルフェがどんな走りをするのか単純に興味があったし、

馬券的妙味は少ないと思っていたからだ。


トーセンジョーダンの複勝を3千円。


トーセンジョーダンからウィンバリアシオンへのワイドを1000円勝った。



結果は、ご存知の通り。


オルフェの大惨敗。ビートブラックのまさかの大勝。


馬単は、20万を超えている。



うーむ。



トーセンジョーダンから流すべきだったか。。。




しかし、後半、一気に運がきたので、

最終レースも勝負することに。



5番人気の馬を軸に、単勝と馬単で勝負。



若い騎手だったため、

4コーナーでのさばきがかなり下手くそであったが、

直線、馬がしっかりと伸びて、差し切った。


これもゲットして、少し怖いくらいのつきっぷりである。




今日の勝因は、

勝負レースで、単勝、馬単というシンプルな買い目にしたことだろう。


前半の流れのまま、ワイドを追いかけ続けていたら、

負けていたにちがいない。




流れを変えるべく、自分を変える。


これが、ギャンブルには大切なことである。





本日の収入は、ざっと20万弱。



帰りに、もうひと勝負パチンコ屋によったが、

慶次が当たらず、2万負け。



ここで、今日のツキが終わる。


明日は、どうなることやら、

何で勝負をしようかしら。



渋谷のマルハンで、ガロ勝負でもいこうか。


アイフルから引っ張った金を持って、雀荘へと急ぐ。


昨日は、朝まで麻雀を打っていた。




久しぶりの闘牌で、少し疲れた。


雀荘に入ったのが21時で、店を出たのは、朝の9時であった。


12時間、勝負していた訳だ。


マンションに帰って、体重を測ると1キロ以上落ちていた。


真剣な勝負の場に身をおくと、体重はあっという間に減る。


命を削って、牌を打っているからだろう。




序盤はツモも好調で、立て続けにデカイ上がりを連発した。


しかし、25時あたりから波が下降する。


一晩打っていたら、必ず波は上下するものだ。


それをいかに見極め、我慢できるかが勝負の行方を大きく左右する。



波が下降している時は、エラーをせずにじっと我慢する。


最小失点で切り抜けられたなら、その後、必ずビッグチャンスがくるものだ。



事実、25時から27時の厳しい時間帯を突破した私は、

それ以降、再度ツモが好調になり、

朝方はトップを連荘させた。


結局、終わって見れば久しぶりの割りに大勝で、

雀荘を出ると、そのまま恵比寿へ向かった。


恵比寿に、行きつけのマンション倶楽部がある。


ここは、マンションを高級クラブ風に改造してあり、

女と酒が呑める。


連絡して予約さえすれば、24時間いつでも使用できるスペースだ。



ワンセットで、5万。



一度、このロビーで、某有名アーティストのFを見かけたこともある。





結局、この倶楽部で、昼過ぎまで酒を飲んでいた。


大きな賭博の後の興奮を抑えるには、酒か女しかない。

これは、伊集院静が言っていたことだが、まず正しい。


アドレナリンが出過ぎて、寝れないものだ。




しかしながら、

勝った金を、アイフルに返さずに、

そっくり呑んでしまうあたり、もう既にまっとうな社会人として、

生きていくのを諦めているのだと、ぼんやりまどろんだ。




そう言えば、雀荘の勝負に行く前に、

ピンサロに言って、性欲を落ち着かせた。


これは、非常に大切なことである。


性と体調のリズム、波動というものは大きく関係している。


自身、大きな勝負の前には必ず、なんらかの性行為をしている。



噂では、プロゴルファーの宮里藍選手なんかも、

ツアーにセックス専門のスタッフを同行させているとか。



性行為というものは、気と気のやりとりである。


あげまん、さげまんという言葉もある通り、

相手の気をもろに受けてしまうものなのだ。


ピンサロで指名した子は、

月野りさ似のいつものあげまん娘である。


この娘とコトに及ぶことで、

私は、大きな勝負に勝ってきた。


コトに及ぶというが、

ピンサロで私は、数度、本番行為をしている。


あの背徳感と、見つかれば、半殺しにされるというスリルが、

既に賭博である。


もちろん、それなりの謝礼を女の子に払っているし、

無理やりなどということはしない。


いたって紳士的に、気のやりとりを行なっている。




一度だけ、手首に包帯を巻いた女の子にあたったことがある。


いわゆる、リストカッターだ。


その行為自体について、とやかく言うつもりはないが、

その子にヌイてもらった後、パチンコに行ったら、10万ほど負けた。


そういうものだ。




今日は、競馬。天皇賞だ。


ただ、配当的にはあまり魅力がないので、

福島競馬に軸をおこうと思っている。



あの大震災から、よく復活して再開催にまでこぎつけたものだ。


応援の意味もかねて、

残っている種銭を全部つっこむ。



勝てば、再度、雀荘へ行く。



ゴールデンウィークなんて、そんなものだ。


あまり天気は晴れないでほしい。


心が虚しくなるだけだから。