平成のカイジ~破滅的借金賭博録~ -5ページ目

平成のカイジ~破滅的借金賭博録~

男が一度は憧れる、ギャンブルでの大勝利。

積み上げられた札束で、酒も女も、車も、すべてを手にできる。

そんな勝利を目指して、日々、賭博を続けるある男の日常。

これを読めば、自分がどれだけマシな人間かを実感できる。

銀座は、華やかな欲望が渦巻く街だ。


渋谷、六本木あたりなんかは、薄汚いヘドロのようなのっぺりとした欲望が沈殿しているのものだが、

銀座は、それとは異なる。



それは店側も一流であり、同時に、客も一流であるからだろう。


中途半端な欲望だけで、この街を歩くと、しょうもないことになる。



自身、一年ほど前に、


競馬で当てたデカイにわか銭を持って銀座で遊んだ夜があった。



ふと目についたクラブに入り、


ねーちゃんたちとワイン、シャンパンを空けた。




私の財布には、単勝9番人気カワキタコマンダーというお馬さんに勝たせてもらった、


諭吉30枚が控えている。


どうせ汚い金なので、一晩で使い切るか、


これを種銭にして、川崎に札でも打ちにいこうかと考えていた。



銀座の店に入って、小一時間が過ぎた頃、隣についた女の子。


どこかで見たことがある。


端正な顔立ちで、かなりの美人である。



どこで会ったかものか。合コンか、別の店か。



ふと、その女の子が、僕の耳元で囁いた。



「M君やんな?」



関西訛りのその言葉で、ハッと思い出した。



彼女は、私の高校時代のクラスメイトであった。


高校三年生の時、私たち二人は席が一番後ろで、


授業中に二人でよく、あだち充の「タッチ」を読んでいたものだ。





そんな懐かしい情景が不意に思い出された。



10年振りくらいだろうか。


彼女は、高校を卒業後、着物屋さんに勤めたと聞いていた。


しかし、こんなところで会うとは。



彼女は、綺麗になっていた。


一方で私は、ぶらぶらと賭博ばかりを打っては借金をし、

それを返す気もなく飲み歩くという、小汚い男であった。




少し恥ずかしい気もあったのだろう。


また、同時にかつてのクラスメイトに、


男としての尊厳を見せたかったのかもしれない。



私は、彼女のために、ドンペリを2本入れた。


彼女は、少し困惑した表情になっていたが、


それでもはにかんだ笑顔を見せてくれた。




結局その晩だけで、カワキタコマンダー君の頑張りは、ふっとんだ。



ただそれと引き換えに、その夜、私は彼女の部屋に泊まった。



かつての高校時代の旧友と抱き合うついうことは、


刺激的でもあり、どこかノスタルジーを増幅させる行為でもあった。


彼女の物憂げな吐息は、私をかきたてた。




明け方、彼女のマンションを出て、


とぼとぼと地下鉄の駅に向かう道のなんとも言えない空気、


それは、東京という街の孤独、


銀座という街のとてつもない欲望の中に翻弄されるちっぽけな人間の心そのものであった。




それからしばらく、


僕は彼女の店に通い、そうして、彼女の部屋に泊まった。



半年くらい、そんな関係が続いた。



金は、消費者金融から引っ張るか、


賭博で得たものであった。




私の借金が、300万を超えたあたりの頃、

彼女からメールがきた。



短い文面であった。



「もう、会えないから」





彼女は、馬鹿な女ではなかった。

(自分が抱いた女を贔屓目で言っているのではない)




やんごとなき理由が、そこには介在したのだろう。




私は、メールの返信もしなかったし、

もう店に行くこともやめた。





結局それ以来、彼女には会っていない。


もちろん、男と女の関係である。


会いたい、と思う夜もある。



だけど、そこは踏み込んではいけない聖地なのだろう。





昨晩、銀座のバーで、


韓国籍の男と一杯やっていたら、そんなしょうもないことを思い出した。



朝方、バーを出て、ふらりと銀座の街を歩いたら、


あの頃感じていた、彼女のマンションから駅に向かう道の空気を思い出して、


なんだかなーと思った。





こんなくだらない男でも、ひとりの女を想う夜がある。



また、どこかの酒場で出会うことがあったなら、


その時は、お互い知らないフリをして、グラスを合わせられたらいい。







昨日は、少しばかり飲みすぎた。飲まれすぎた。


23時過ぎに打ち合わせを終え、取引先の社長と目黒の蕎麦屋でビールを飲んだ。


ビールを5杯ほど飲んだあたりから気分がよくなって、明け方気づいたら、五反田でネーチャンたちとフィーバーしていた。


財布の中は、すっからかんになっていて、牛丼屋で朝ごはんを食べて帰ろうとしたが、

その金もなくて、とぼとぼと夜明けの道を歩いて家に帰った。


ベッドに入ったのは、6時頃であった。



目が覚めると、時計は13時を回っており、

大切な打ち合わせが13時からだったことを思い出したが、

二日酔いが激しくて、どうしようもなかったもので、諦めることにして、

そのまま布団に潜り込んだ。


携帯電話がしつこく鳴っていたが、

やがて13時半を過ぎると鳴らなくなった。




まどろみながら、そう言えば今日はパチ屋のイベントだったことを思い出し、

そういうことが頭に浮かぶと二日酔いも治ってしまい、

そそくさと着替えると、近所のパチ屋へ向かった。



パチ屋の前には、何やら大きな記念花が飾られている。


リニューアルオープンだそうだが、実質としては数台の新台導入があっただけである。


この店舗、ここ数週間、かなりの客離れがあり、

ゴールデンウィーク前に少し焦りが出て、このようなイベントを組んだのであろう。



店内をぶらりと回るとが、客付きは相変わらずまばらである。

平日の昼過ぎなら、こんなものか。



私はこの店の常連なので、いつも赤メガネの店長が挨拶に来るのだが、

私からするとそれは、かなりうっとおしい。


目で、その挨拶を制す。




2FのMAX機コーナーに行くと、懐かしい「戦国無双」が再導入されていた。


しかも、18時からの時差オープンであった。



釘を見ると、確かにかなり命釘はガバ開きである。


これは、打ってみる価値アリ。



18時まで時間を潰すべく、本日も「必殺仕事人」を打つ。


こちらも、命釘が大きく開いた台が数台ある。


本日のイベントは、それなりに本気らしい。


恐ろしく客付きは悪いが。なぜだろうか。



一台目。大当り1回、380回転の台である。


京楽台の特徴である45の倍数、450回転までを狙う。



1000円で、20回転はまわる。


この台のボーダーは、等価で18回転なので、じゅうぶん勝負できる。



回しはじめて、420回転付近から、台が賑やかになる。


418回転。小判保留で、涙雨ゾーン。仕事人集結チャレンジ。


激アツのパターン。



・・が、赤文字チャンスアップがひとつもなく、するりと外れる。



結局、大当りが来たのが、450回転を大きく超えた518回転であった。


保留変化はなく、擬似連3回、豪剣フラッシュ、政&竜SPで、四図柄。


昇格チャンス、政演出で確変昇格。



必殺モードに突入し、5連荘するも、16Rが一度もなく、

出玉は、わずか3000発。


仕事人は、いかに確率よく16Rをひけるかが勝負の分かれ目になる。



結局2500発を流して、仕事人を諦める。



投資7000円 回収 10000円。



18時になったので、戦国無双の台へ。


18時オープンにもかかわらず、5台中3台が空いている。


どういうことだ。




端台に座って回すと、1000円で25回転はまわる。等価だ。



とりあえず、ぶんまわそうと決める。


まわる、まわりすぎる。


まわりすぎる台の怖いところが、常に保留が4点灯になってしまい、


内部抽選のリズムが一定になってしまうことである。


これは、かなりはまりやすいパターンである。



やはり、200回転過ぎまで、熱い予告もほぼなく、

保留予告も青家紋だけである。


少しリズムを帰るべく、保留3で止め打ちを始める。


223回転。


保留3に青家紋。これが、保留1の時の、赤家紋に。


わくわくどきどき。



・・・が、擬似3連から、五右衛門対決で、発展なくあっさりはずれる。



これは、かなりよくない。


赤保留で外れる台は、終日よろしくないと思われる。




まずいな、と思いながらもブン回し続けて、512回転。


再び、赤家紋。



今度こそ・・・・



だが、やはり、擬似3連から、再び五右衛門対決で、発展ナシ。



こりゃだめだわ。時計を見ると、20時を超えている。



その後、600回転まで回すも、見せ場なし。



投資25000円。




ヒドイね、こりゃ。




会社さぼって、出勤したのに、これじゃ商売あがったりである。


釘がよくても、運のヒキが弱いようであれば、

賭博人としては、勝負できない。



今日は、おとなしくコンビニで野菜ジュースだけを買って帰る。




明日も、夜からひと勝負でよう。



今週の金曜日に、麻雀のデカイ勝負がある。


そこまでに種銭をつくらなくてはならない。



まいったね。





借金が、いくらあるのか分からなくなって、もう2年が過ぎた。


毎月の返済が、15万。おそらく、元本は500万ほどか。


返してはすぐに借りるから元本が減ることは、絶対にない。


そんな生活を続けて2年が過ぎたということだ。




金の原因は、ギャンブルと酒と女だ。


男なのだから、仕方がない。




少し風向きが変われば、

こんな金くらいすぐに手に入れることができる。


ギャンブルなんて、そういうものだ。



会社の同期の結婚式の祝儀袋は、空で出した。


そこで浮いた3万円を握りしめて、

パチンコ屋へ向かった。


ちなみに、この3万円も、

親からもらったものだ。


母親は、結婚式のためにピン札を用意してくれた。


が、そのピン札は、パチンコ屋のサンドに吸い込まれていった。


このあたり、まともな感情が宿っていれば、

とっくの昔に、首をつっているだろうが、賭博人としては、

そこに金があるから「打つ」。


ただ、それだけのことである。


その金が、どういった経緯で自分の手元にあるのかは、関係がない。


金が、あるか、無いか。


そのどちらかだけだ。前者なら、賭場へ向かう。後者なら、どこかから金を引張てきて、賭場へ向かう。


それが、私という人間の生き方だ。



日曜日のパチンコ屋は、午後から混み出した。


種銭がなくて、しばらく店を訪れていなかったので、

空気がうまく読めない。


どの台が出るか、どのシマが熱いのか。



初当たりが軽く、連荘もする「必殺仕事人」で勝負。


釘は、相変わらずで、

1000円で18回転といったところか。


普段なら、勝負を避ける回りだが、久しぶりに打ち込みたいので、

そのまま続行する。



一台目、2000円で35回転。

まともなリーチもなく、保留予告も出ないので台移動。


仕事人の好調台の見極めの一つに、

保留予告の出現頻度にある。


座って、すぐに出現しなければ、なかなか当たりが遠いと思われる。



2台目。座って、2回転目。


保留予告、銅銭。


竜擬似連1回で、アニメのおりくリーチ、トリプルテンパイ。


簡単に外れるが、そこからおとつ救出リーチへ。


黒装束、投石機だったが、「当たるだろうな~」となんとなく気を感じたら、


本当にあっさりドギャーンと2回転で必殺モードへ。


おすいちである。



その後、いきなり八図柄の単発を引くも、

潜伏時短中に、出陣ラッシュを引いて、再度、必殺モードへ。



その後、16Rを二回含む5連荘で、7000発出し。


投資は、2500円なので、ここですんなりやめれば、

2万円強の勝ちである。



しかし・・・


まだ時間は15時前。



とりあえず、競馬マイラーズカップの馬券を、

携帯で買う。


軸馬に迷ったが、ダノンシャークとリアルインパクトにの二頭を立てる、


コスモセンサーにしようとしていたが、

雨で馬場が悪いと判断して、外した。


ダノンシャークが二着。リアルは、馬券に絡めず。


コスモセンサーは3着。


1着は、シルポートであった。連覇か。




競馬で勝てなかったので、

もう一勝負と思い、等価交換の出玉を流してから、

再度、別の仕事人の台で勝負。



しかし、これがよくなかった。よくない気もしていた。



結局、2万円がすっかりサンドに飲み込まれて、

まったく見せ場もなく、打ち疲れてしまった。



中途半端に熱いリーチが続き、止め時を見失ってしまった。



最後には、大当り演出が見たい、という依存症者特有の発作が出てしまい、

甘デジの新海物語を打つが、釘がきつすぎて回りもせず、

イライラしてしまう。



こうなると、絶対に勝てない。


賭博の風が、完全に終わったのである。


この風の止みを冷静に見極められたなら、

今までこんなに借金を重ねてはこなかっただろう。


残念なことだ。




結局、甘デジを2千円ほど打って、やめる。



投資総額、2万5千円  回収 2万8千円。



半日、打って3千円という、賭博人失格の上がりである。




店を出ると、家系ラーメンを食べて、買った3千円を握りしめて、

ピンサロへ向かう。


20分、3千円のピンサロである。



費用対効果は、最高だと思う。


それなりにかわいい娘がいるのである。


当然、あたりはずれはあるが、3千円なので文句はいえない。



今夜のお相手は、なかなかかわいくて、良かった。


お喋りをしながら、ズボンの上から、

小生の愚息を触ってくる、この導入はなかなか興奮した。



実際のぺろりん技量は、もう一息であったが、

一生懸命であったので、ブスのテクニシャンよりはよっぽど良い。


腰を浮かせて、渾身のフィニッシュ。





明日は、パチ屋がイベントのようだ。


仕事を早く切り上げて、少し覗いてみようかと思う。




今日の反省: フィニッシュのタイミングを見誤るな。