がしゃがしゃ、ぼりぼり | 道楽者は行く!

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ラグビーやサッカーをしたり見たり、落語聴いたり、酒飲んだり、山を歩いたり、歌を歌ってみたり、そして時折旅に出る。
そんなわたしの道楽のモロモロ・・・

先日、送ってもらったプレゼントがあまりにも嬉しくてそのことを書いてしまい、こちらのことをうっかり忘れていました。

先日、この季節には欠かせないところに行ったのでした。

 

 

 

上野鈴本演芸場、12月中席夜の部は、10日間違う噺家さんが芝浜を演ってくれます。

他にも候補はいましたが、今年は敢えて安定を取りました。

さん喬師です。

 

その日の演目は、

 

枝平 子ほめ

 

つる子 反対俥

この人、久しぶりに聴きましたが、なんだか上手くなっていました。

 

ダーク広和 奇術

 

志ん五 出目金

この人のキャラクターで楽しませる噺。先代の志ん五師匠好きだったなあ。

 

正朝 町内の若い衆

 

はん治 妻の旅行

 

猫八 ものまね

 

宝井琴調 講談 其角と源吾

この師匠の講談もまた年末らしい。

 

中入り

 

ニックス 漫才

 

桃花 宗論

この人ぴっかりだったひとですよね?噺がとっても上手くなっていました。やるな女流噺家!

 

翁家社中 太神楽

 

さん喬 芝浜

 

じんわり来ました。

この人の芝浜は、ちょっと変化技ですね。

夢にしてしまう場面のリアリティを少しでも出すために、ちょっと工夫をしていたり、主人公の魚屋夫婦に赤ちゃんがいたりして。

いずれにしても何度も聴いている噺なのに、じわーっと来てしまいます。

 

寄席で私の隣にいた男は、ビニール袋に入った煎餅をボリボリ食べていました。

がしゃがしゃ、ぼりぼり、がしゃがしゃ、ぼりぼりを繰り返しています。

これは注意すべきかどうか迷っていましたが、めんどくさそうな男だったのでなるべく意識をしないことに心がけることにしました。

 

そいつが、さん喬師匠の芝浜が始まったらその動きをやめて噺に集中しだした感じを受けていました。

よかったよかったと思っていたら、やがて芝浜のクライマックスではぐしゅぐしゅとすすり上げて泣いています。

 

全くなあ・・・

とも思いましたが、やっぱり落語家さんて凄いなあということも再認識致しました。

 

今年も暮れて行きますなあ・・・