「8月5日にハマスタ行きませんか?」
ずっと前に、Sさんから誘われていたんです。
あまり何も考えずに、
「あっ、ハマスタなら行きたい。
あの急坂のようなスタジアムに興味があるんですよ」
と気持ちよく答えていたんです。
その日は、大切な日本代表対フィジー戦があったというのに。
でも行けなかったはずの熊本と花園の代表戦を観たんだし、まあいいかと思うことにしました。
その日は、会社で体調が悪くて休んだひとが出てしまったので、土曜日も朝6時半から出勤して一心不乱に働きます。
なんとか待ち合わせの2時に間に合うように。
結果、余裕で間に合いました。
Sさんが指定してきた待ち合わせ場所は、横浜中華街の『京華楼』という四川料理屋さん。
そこで勢いをつけてからハマスタに乗り込もうという算段です。
集まったのは歌仲間4人。
外は相変わらずの酷暑ですが、お店の2階はエアコンもしっかり効いていて快適です。
一番お安いコースですが、味も量も申し分ありません。
そんな料理をいただきながら、ビールそして紹興酒をいただきます。
まあいただき過ぎて、やがてハマスタで舟を漕ぐことになろうとは。
虎キチのSさんが買っておいてくれたのは、もちろん三塁側。
熱狂的なファンの多い外野席とは程よく離れていたので、雰囲気を味わいつつ、その熱も感じられるという理想的なポジションでした。
私が、その日着て行ったのは、甲子園から歩いていけるような至近で生まれ育ったあいみょんのベースボールシャツ。
これも、程よい距離感だと思っていました。
個人的には。
そして、タオルマフラーはチラッと見ただけならタイガースグッズと間違えてもらえそうな、サントリーサンゴリアスのもの。
試合は、序盤からタイガースが打ちまくり、何度も立って『六甲おろし』を歌わせていただきました。
大阪出身の虎キチSさんは喉がかれるほど歌いまくっています。
まあ義理でもなんでも応援している方が勝っているのは気持ちいいものです。
今ではテレビなどでも野球を見ることの少なくなった私ですが、やはり子供の頃は一生懸命見たものでした。
今ではラグビーやサッカーが主たるスポーツ観戦の対象ということになっていますが、全く知らないってこともないんです。
今回もハマスタに行ってみていろいろなことを感じました。
先ずはファンサービスが凄いこと。
毎回のように攻守交替のタイミングでいろいろなことをやっていました。子供とチアリーダーのリレー競争には大笑いでした。金をかけずにみんなを楽しませる努力には脱帽です。
考えてみれば年間140試合もやって、毎日何万のひとを集めるプロ野球の潜在能力って凄いもんだなあとあらためて思いました。
それと、正直、あまり好きではなかった阪神の岡田監督って、やっぱり凄い人なのかもしれないと思ったことも事実です。
素人の私が見ても、
青柳はもう限界なんじゃないの?
と感じている状況でも信じて使い続ける。
マウンドに行くことさえしない。
勿論、裏目に出ることもあるでしょうが、この日は、そこを我慢したからこそ流れを呼び戻すことが出来たように感じました。
そして、そこを信じ切ったことは今後にも繋がるでしょうしね。
回ごとのファンサービスにしても、打者ごとに、あるいはもっと言えば1球ごとにあれこれ考える野球と言うスポーツは、日本人に合っているのかもしれませんねえ。
試合終了後には、グラウンドの中で花火を上げてくれました。
私にとっても、いい夏のイベントになりました。
もし秩父宮に行っていたとしたら、開始6分でラブスカフニが退場となっていたわけですし、
あーあ、こんなことならハマスタに行っときゃよかったなあと思ったでしょうしね。