東急線沿線に住んでいるSさんが、ある日電車内で広告を見て、これは絶対にいいだろうと思い、誰が行くのかも確認しないまま4枚の中々高額なチケットを購入し、それから我々に声をかけてきました。
渋谷のシアターオーブというところでやる、ウエストサイドストーリーのミュージカル興味ありませんか?
と。
えっ、ウエストサイドストーリーのミュージカルですか?
しかもブロードウェイの。
あります!あります!
と手を挙げたものの聞けばチケットは16000円
中々のもんです。
一瞬たじろいだものの、大人としては高いからちょっととは言えません。
歌仲間4人で日曜日の昼に渋谷のヒカリエの中にある劇場に乗り込みました。
ミュージカルなどあまり観たことのない私としては、知ってはいたものの、舞台の地下にオーケストラピットがあることに改めて驚きます。
多額の学費をかけた音楽家たちが、頭の上で行われている演劇を支えるためだけにそこにいて、一流の演奏をしてくれると言うだけで、16000円のチケットは高くないと言うか、むしろこれは安いのではないかという気になってきます。
ウエストサイドストーリーは、好きな映画なので、若い頃にはサントラのLPレコードを買い、数年前にはDVDも購入していつでも観られるようなことになっています。
この映画は、なにしろ音楽がいい。
バーンスタインは天才です。
そして、どの曲もなんとなく口ずさむことが出来ます。
ステージの上の演者たちと、ピットで演奏するオケの息はピッタリです。
そして舞台装置の転換も巧み。
これは凄い!
敢えてちょっと残念だったことといえば、マリア役の女優さんの歌がビブラート効かせ過ぎな感じだったことですかね。
私にとってのマリアは、やはりナタリーウッドなのです。
この日は1回のみの公演でしたが、これだけエネルギッシュなステージを1日に2回やるってどういうことなんでしょう。
後味のいいミュージカルでした。
反省会は、台湾料理の老舗である『麗郷』で。
ここまで含めて大人な休日でした。