2年後のお楽しみ | 道楽者は行く!

道楽者は行く!

ラグビーやサッカーをしたり見たり、落語聴いたり、酒飲んだり、山を歩いたり、歌を歌ってみたり、そして時折旅に出る。
そんなわたしの道楽のモロモロ・・・

「道楽者さん、予約2年待ちっていう超人気の居酒屋があるんですよ。

もうすぐその予約した日が来るんですけど、行きたいですか?」

 

「行きたい!行きたい!行きたい!

どんな大切な用事があったとしても、そっちをキャンセルしますから混ぜてください!」

 

2年待ちってどういうことなのか意味が分からないけれど、とにかくそんな店なら道楽者としては行かない手はありません。

そして、そんなレアな権利を私なんかに与えてくれる歌仲間のSさんには感謝感謝です。

 

行ったのは、浜町にある『川治』というお店。

 

予約した6時半少し前に行ったものの、まだ暖簾は出ていません。

大丈夫なのか?

と心配していた所、お世辞にも愛想がいいとは言えない女性がそそくさと暖簾を出してすぐに店に引っ込んでいってしまいましたが、その後すぐに入店が許されました。

 

 

 

 

なにしろ予約2年待ちの名店です。

なにか特別なルールがあるのではないかとドキドキしてしまいます。

 

先ずは生ビールを頼んだところ、出てきたのは、私の人生経験の中で縁のなかったからすみ。

 

 

 

 

なにしろここはコース料理のみ。黙っていると、次から次へとこんなものたちが繰り出されます。

 

ここから先は、言葉は無力です。

どうぞ写真で、この店の実力をご堪能くださいませ。

 

 

ブリ照り焼き

 

 

ふぐ刺し

 

 

焼き牡蠣

 

 

子持ち昆布天ぷら

 

 

鯨刺し

 

 

ホタルイカ

 

 

鮑に穴子

 

 

お刺身盛り合わせ

 

 

白子卵とじ

 

 

毛蟹

 

 

 まぐろ煮

 

最後にみそ汁と漬物が出ましたが、これは撮り損ねました。

 

乾杯の生ビール以降は、ひたすら日本酒をいただきました。

二合徳利が何本空いたのかなあ…

 

とにかく美味かった。

なんか妙にいい感じに見栄えを取り繕ったりしていない。

写真に撮ると普通に見えてしまうところが、きっとこの店の価値ということなのでしょう。

 

そして、このコースいくらだと思いますか?

3900円です。

驚愕です。

だから2年先まで予約がいっぱいなんですねえ。

 

事情通のSさんは、他の客たちが去った後に落ち着いて次の予約を入れています。

2年後、私はちゃんと元気でここに来られるのかな?

いくら能天気な私でも、そんなことをちょっと慮ってしまう年代になってしまいました。

 

最後の客ということで、カウンターの中で腕を振るってくれていた店主さんも店に出てきてくれました。

 

「川治という店名ということは、ご主人は栃木の出身ってことなんですか?」

 

「いや、そうではないんです。

もともと鰻屋で、うなぎ屋の場合川という字を屋号につけることが多かったからなんですよね」

 

というようなことを話したような気がしないでもありません。

 



なにしろよく飲みました。

これ、もしかすると全部飲んだのかもしれないなあ。

知らんけど。


店主さんも、

 

「よく飲みましたねえ。

これだけ飲む人は稀ですよ」と。

 

ご主人の料理が、我々に多量の酒を飲ますことになったってことですよ。

 

なのに、ちゃんと電車で帰って、翌朝もいつものように5時半に起きて会社に行っています。私。

 

立派です。

 

2年後もそうありたい。