朝、目覚めた時、数秒間、私はどこでなにをしているのか分からなくなっていました。
そうだった。
昨夜は熊谷B級グルメを堪能し、ビジネスホテルに泊まっていたのでした。
さて大切なみんなを乗せてスキー場まで行く第1職務をせねばなりません。
シャワーを浴びてスッキリしたところで、少し離れたところに停めたクルマを取りに行きます。
それにしても街が暗い。
でも逆に考えると、東京が明るすぎるのかもしれません。
そんなことを考えながらホテルまで同行者をピックアップに行き、この日は、花園インターへ向かいそのまま関越で雪山を目指します。
途中、8台ものクルマが巻き込まれた多重追突が原因で渋滞に巻き込まれましたが、なんとか予定通りの時間に川場スキー場の立体駐車場に到着。
ここに停めることが出来ないと、結構かったるいことになるようなので、ドライバーとしてはちょっとホッとしました。
みんなはボードを持っていますが、私はレンタルせねばなりません。
「1メートルくらいのショートスキーありますか?」
「この99センチのものでいいですか?」
「はい、それで」
足に不便な板なんかつけることが嫌いな私としては、短ければ持って歩くのも楽だし、これくらいでいいだろうと思ったのが間違いの元でした。
私にスキーの技術があれば別なんでしょうが、短いスキーは直進性が悪く、必死にその短いスキーを安定させようと力を入れて滑っている様は、まるで生まれたての小鹿のようです。
そんな可愛いものでもないか。
とにかく腿の前側がプルプルするほど疲れます。
スキーは好きではないけれど、リフトで上がってみてからの周囲の風景は最高です。
しかも、この日はお天気が良かったです。
雪質的にはいろいろあるんでしょうが、私にはあまり興味ありませんしね。
9時くらいに滑り始めて10時半には早めの昼食。
そして、11時半には、
「もう腿が限界です。
皆さんどうぞ好きなだけ滑って来てね。
私は、帰路の安全を確保するために、クルマで眠ってます」
とさっさとショートスキーを返却しクルマで仮眠体制に。
でも結局、これが効いて、帰りも事故渋滞が3か所で発生しましたが、眠くなることもなく無事に帰京することが出来ました。
立派なドライバーです。
まっ、板のせいにして敵前逃亡を図ったとも言えないことはないですが・・・
反省会は、大好きな『大衆鉄板ヒナタ』で。
ここも美味しい美味しいと大好評でした。
3人はボードを背負って決して近くはない、それぞれの自宅まで帰っていきました。
前日の16時に集合して、熊谷で飲んで喰って眠り、川場でスノボをするお手伝いをして、最後は地元でいい感じに締めることが出来たおよそ28時間の旅は、全てが上手く行ってよかったねという同行者たちの言葉をいただいて見事に完結致しました。
いい感じに疲れた私は、どうしてもこのアルバムが聴きたくなって、音楽酒場『ちんたをさんち』へ。
うん、いい余韻。
強引に熊谷泊してもらったスノボツアー 完