お節介な先輩 | 道楽者は行く!

道楽者は行く!

ラグビーやサッカーをしたり見たり、落語聴いたり、酒飲んだり、山を歩いたり、歌を歌ってみたり、そして時折旅に出る。
そんなわたしの道楽のモロモロ・・・

私、中学・高校時代はサッカー部に所属していました。

今やライフワークとなったラグビーは大学生となったころからオープンクラブで始めたことは事実です。

 

そして、合唱は息子の大学ラグビーの追っかけが終わった2016年に1万人の第九に出たところからハマったと申し上げてきました。

 

しかし、その暗黒だった高校時代に、実は、

「男声が少ないからさあ、サッカー部の練習がない日だけでいいから歌ってよ」

と同級生の音楽部の女子に誘われて文化祭などで歌った経験があったのです。

 

その時に、私のひとつ後輩のどこからどうみても不良といった風情のGという男も同じような感じで一緒に歌っていたのでした。

 

文化祭の写真を見てみると、穏やかな文科系のみなさんが居並ぶ中にあって、私とGだけは、どう見ても異質の人間にしか見えなかった。つまり明らかに浮いていたという記憶があります。

 

そのGは、中野に住んでいたはずだったのですが、数年前に偶然近所でバッタリ会って、

「今度、一杯いこうな!」

と別れてから数年、先日、そろそろどうですか?的な連絡が入り、彼と飲むことになりました。

 

20代の頃に、Gのクルマで意味なく夜中走り回ったりした記憶はあるものの、飲みに行ったというような記憶はありません。

 

連れ立って行ったのは、地元の名店『大衆鉄板ヒナタ』

ヒナタの美味なる酒肴をいただきながら久しぶりの会合はスタートしました。

 





先ずは、お互いに、ここまでどういう人生を生きてきたのかという報告から。

つまり、それくらい久しぶりだったのです。

 

「道楽者さん、俺の結婚式来てくれましたよね?」

 

えっ、行ったっけ?

と言いながら、遠い記憶を呼び起こすと、ふっと朧げな記憶が蘇ってきました。

 

「あっ、行った。

俺と同じテーブルに俳優さんがいたよね。

誰だったかなあ・・・」

 

「〇〇さんですよ。

七人の刑事に出ていた。

親父の友達だったんですよね」

 

そうそう、そんな感じの人がいたなあ。

そうか、俺はGの結婚式に参列していたのかあ。

 

その奥さんとは、5年ほどで別れ、その後再婚した方と今も仲良く過ごしているとのこと。

 

人生いろいろだねえ・・・

 

「大島のセミナーハウス行ったこと覚えてます?」

 

「それは、覚えているよ。歌の合宿でね。」

 

「その時に、俺がYちゃんが好きだって言ったら、

道楽者さん、今、ここで告白しろ!

俺がYちゃん呼んできてやる!

って言ったの覚えてますか?」

 

これ、全然覚えてなかったんです。

余計なことしますねえ・・・昔の俺。

 

覚えてないから、その結果も知りません。

恐る恐る尋ねました。

 

「それで、Yちゃんとはどうなったんだっけ?」

 

「付き合うことになったんですよ。

それから5年位付き合ったんじゃないかなあ・・・」

 

そうなんだ。

なーんだ、俺、いいことしたんじゃないかあ・・・

 

なんだかよく分からないけど、楽しくほっとした宴でした。

Gちゃん、またいつかやろうね。