息子の所属していたラグビー部で分析の仕事をしていたKくんという男がいました。
自分はプレーをして脚光を浴びる可能性なんてないのにチームのために多くの時間を使い、対戦チームなどのデータと格闘していた尊敬すべき奴でした。
そんな素晴らしい男には、ちょっと面倒くさい父親がいます。
そのKさんがいろいろうるさいことを言ってくるんです。
今度は、現在のチームでコーチをしているGくんと飲みたいと言って来ました。
そう言われても、彼も忙しいだろうし、まあ一応連絡してみますよと応えたものの、まあ私だって彼とは飲んでみたいとは思っていました。
モノが違うけれど、一応は息子と同期だったよしみで無視されるようなことはないでしょう。
LINEをしてみると、来週からはいろいろ忙しくなるから今週はどうですか?
と軽くOKの返信が。
そうなったら、気が変わらないうちにさっさと企画しましょうということで、金曜の早い時間に阿佐ヶ谷駅で待ち合わせをしました。
阿佐ヶ谷を選んだのは、もちろん連れて行きたい店があったからですが、もしかするとGくんの先輩であるDさんも来てくれるのではないかという淡い期待を含めてのことでした。
3人での待ち合わせを確定してから、そのDさんにメールをしてみると、参加したいが未確定との返信が返って来ました。
まあお忙しい方ですから、そうだろうなあと思いつつ、ワンチャンを期待していました。
阿佐ヶ谷の駅に行くと、一際デカい男が既に待ってくれていました。
「おお、久しぶり!」
と、立ち話をしていると、そこにDさんも来てくれました。
「2人ともデカいですね」
と言いながら…
飲みたいと騒いでいた割には、最後に来たKさんを待って、4人で向かったのは『つきのや』
阿佐ヶ谷飲みがしたいと言っていたGくんも気に入ってくれたようです。
そこから4人でのラグビー談義が始まったのですが、これが面白い。
大学選手権の中で、勝った試合のことや、完敗した決勝のことなど、コーチとして選手たちに寄り添ったGくんの思いや、それに対するDさんの応えの深いこと深いこと…
うーむ、門外漢のKさんや私が会話に入り込む余地などありません。
特に、難敵である帝京に勝った準決勝の直後の振る舞いや、それに対するサジェスチョンなどは、聴いていたGくんが、
「これメモしておいた方がいいかも…」なんて言うので、
「遠慮しないでメモしなよ!」
と私が促すと、彼は若者らしく携帯にサッとメモを打ち込んでいました。
きっと彼はさらにいいコーチになることでしょう。
二軒目は『バルト』
つきのやでいろいろ食べていたので、ここでは軽めに酒肴をいただきながら、さらに奥深い話は続きます。
いい店なのに、なぜかいつも空いているバルトは語らうには最高です。
この店もGくんは、きっと再訪してくれることでしょう。
阿佐ヶ谷という街も、2軒の店もよかったとは思ってくれていると思いますが、なによりも面倒くさいオヤジ2人と飲むと思っていたところに、素晴らしいゲストが来てくれたことが、Gくんにとって最高のプレゼントになったはずです。
楽しい夜でした。
